サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

戦争・外交・歴史

シュミレーション日本降伏 ⑦台湾戦争

シュミレーション日本降伏のつづきです。 著者北村氏の視点は、島しょ防衛の問題点、米国の味方などで、日本の多くの軍備拡大論者には見られない、事実に基づく正しい見方を示していると思います。 ただ、不思議に思うことがあります。 自民党や国防関係者そ…

シュミレーション日本降伏 ⑥安保5条問題

シュミレーション日本降伏の続きです。 この手の本では珍しく米軍支配・依存を批判し、資料も豊富で学ぶ内容も多い 著者は、安保5条とNATO5条の「防衛義務」の違いも鋭く指摘する。 NATO5条が「軍事力の使用を含む行動を直ちに取って被攻撃国を援助する」…

シュミレーション日本降伏 ⑤ 米国の国益

中国の人民解放軍と自衛隊の比較。 さすがに専門家だ。順番が意味を持っている。最初の比較は、哨戒機だ。①哨戒機/早期哨戒管制機/対潜水艦哨戒機→→日本優位 ②戦闘機→ 日本312機 中国1318機 ③爆撃機→ 日本 0 中国 170機 ④無人機→ 日本 3機 中国6000機 ⑤周辺…

シュミレーション日本降伏④ 自衛隊と中国軍の比較

シュミレーション日本降伏のつづきです。 著者の北村氏は、2021年ごろの中国人民解放軍と自衛隊の比較を行っている。 率直に言って圧倒的に中国優位である。(表:同書) 多くの日本人は、過去の栄光から冷めやらず、中国の高い技術力や生産力を認識できていな…

シュミレーション日本降伏③ 地上戦決戦思想?

シュミレーション日本降伏のつづきです。 なぜ「島しょ防衛」を国防の根幹に据えないのか? 著者は解説する。 一つは、「島しょ防衛の鉄則」だと、海自、空自が優先で、副次の扱いを受ける陸自が許さないということ。戦前、陸軍と海軍の予算獲得争いがあった…

シュミレーション日本降伏② 島嶼奪還という愚策

シュミレーション日本降伏のつづきです。 2章は、島嶼奪還という愚策 となっている。 なぜ、最初に島しょを奪われることを許すのか。素人でも不思議に思える戦略をなぜ?日本はとるのか。この本で知りたい事です。 著者は、イギリス発祥の島しょ防衛の鉄則-…

シュミレーション日本降伏

「シュミレーション日本降伏」という刺激的なタイトルのPHP新書を読んでいる。 著者は軍事社会学者の北村淳氏。 日本の自衛隊の島しょ防衛の訓練が、米軍との共同演習も含め、島しょ奪還となっていることに、不思議さをずっと感じていた。メディアの報道もそ…

日本大空襲「実行犯」の告白

日本大空襲「実行犯」の告白のつづきです。 敗戦は明白だったから東京大空襲以前に日本が降伏していれば、多くの市民の死は避けられたハズだ。 近衛上奏もあった。これを昭和天皇が受け入れていれば、ルメイらも大量殺戮者にならずにすんだ。 広島、長崎への…

日本大空襲「実行犯」の告白--なぜ46万人は殺されたのか②焼夷弾

日本大空襲「実行犯」の告白--なぜ46万人は殺されたのか--の続きです。 B29により最初のに日本爆撃の予定は1944年11月15日だった。しかしサイパン島に台風がやってきて、出撃は11月24になった。機数は111機。司令官はヘイウッド・ハンセル…

日本大空襲「実行犯」の告白①精密爆撃と焼夷弾爆撃

日本大空襲「実行犯」の告白--なぜ46万人は殺されたのか (新潮新書・鈴木冬悠人)を読んでいる。 NHK記者は、時にこう言った優れた番組を作り本に書す。 刺激的な題名にひかれて買求めた。 先の戦争で日本空襲を行った米空幹部246人の証言がテープに録音さ…

「沖縄、再び戦場へ」

「沖縄、再び戦場へ」DVD上映会と学習会を市共産党後援会主催で行いました。 予想よりたくさん参加していただき、ありがとうございました。 DVDは三上知恵監督が撮影中・作成中で、その派生・宣伝版で45分、無料貸し出しのものです。 映画は、南西諸島…

安保理決議に基づく対北朝鮮制裁の是非

www.mofa.go.jp 昨日の続きです。どうも‥、上記の北朝鮮制裁の国連決議を読んでも、不公平感がぬぐえない。 国際連合安全保障理事会決議第2356号 では、 「核、化学及び生物兵器並びにその運搬手段の拡散が、国際の平和及び安全に対する脅威を構成するこ…

北朝鮮のロケット発射実験

北朝鮮が偵察衛星を打ち上げようとしたが失敗した。 朝から天気予報を知りたくて、あちこちにチャンネルを変えても同じJアラート騒動の中継ばかり。BSもどこも同じ。 なぜ、日本のテレビは、こうも同じ内容をほとんど全ての番組が一斉に流すのか? しかも…

自衛隊員から共産党へ

いつだったか「赤旗」の囲み記事です。 自衛隊員が共産党に期待‥‥そりゃそうでしょう。考え方によっては。 自衛隊員にとって、戦争は命にかかわる問題。 イザという時は、命もかける。でも戦争はなくて、国を守りたい、当然でしょう。 国民の犠牲もない方が…

敵基地攻撃-計画、目標、指揮、火力、分析

今週の「赤旗」日曜版です。 米軍の指揮の下、「計画立案」⇒「目標割当」⇒「指揮統制」⇒「火力発揮」⇒「情勢分析」⇒「計画立案」⇒ というように自衛隊は対手国を攻撃します。 米国は、太平洋の向こう側で国民は安心でしょう。でも日本は、戦場になります。民…

「カルト権力」化--青木理

今週の「赤旗」日曜版に、ジャーナリストの青木理さんがインタビュー掲載されている。 青木さんは、サンデーモーニングでも権力の問題点を鋭く指摘する数少ないコメンテーターだ。ラジオでも動画でも、話はスジが通っていて好感できる。 統一協会と自民党の…

石垣島、宮古島、下地島

5/6「赤旗」です。 ミサイル基地建設。に付随して必要な弾薬庫、レーダー施設、兵站のための港や空港建設。 平和な島々が戦場になっていく。自然も破壊する。愚かな事、戦前と同じ。 違うのは、言論の自由もあり、選挙もあるのに、進んでいる事。

下地島空港

「平和新聞」4/25付で南西諸島の民間空港・港湾の軍事化問題を特集している。 先日、西部方面隊の自衛隊ヘリが宮古島から飛び、下地島に向かう途中で墜落し、自衛隊の幹部が亡くなった。 着任早々、真っ先に宮古島・下地島に向かう目的はなんだったのか? 「…

宮古島ミサイル配備--「熊日」記事

今日の「熊日」です。 1面トップに「外国の脅威 すぐそこ」とある。「防衛の最前線」ともある。 こんな見出しなら、守るために自衛隊の配備が必要、と読者は思うだろう。 で21面に住民インタビューの不安を書いている。 「沖縄で起きていることを多くの国民…

与那国ミサイル配備

4/27「赤旗」です。こんな報道が主要メディアに少ない。 台湾がすぐ目の前の与那国島。 当時、自衛隊誘致を進めた前与那国町長と町議会議長がインタビューに答えている。ぜひ読んでほしい。 地対空ミサイル、地対艦ミサイル、中距離ミサイル配備は、米軍にと…

日中両国関係の前向きの打開のためにー各界から

共産党の「日中両国関係の前向きの打開のために」の提言に対し、各界から共感の声がよせられました。4/9付け「赤旗」日曜版より。 こんな声こそ、大きく広がるべきだと思います。

戦争に加担せず-佛教者

「赤旗」4・6掲載のインタビューが良かった。 佛教大学名誉教授の廣瀬さん。 浄土真宗平和協会は、アジア太平洋戦争に浄土宗がどう関わったのかの歴史検証を行っているとのこと。 総力戦の中で非戦・反戦を貫くことができなかった反省が根底にあるようです。 …

元空将補が語る専守防衛

今週の日曜版に元空将補の林吉永さんがインタビューに答えていて、航空自衛隊の元幹部だけに重たい言葉だ。 いま「安全保障関係の悪化」などが自民党政権や軍事関係者から語られ、それが無批判に頻繁に報道されているが、冷戦時代に比べれば、とてもそこまで…

「専守防衛愛国者」

今日の「赤旗」に現役自衛隊員のエールが載っている。 「私は、純粋に『愛国者』の生き方に憧れ自衛隊に入隊しました。私を育んでくれた両親や友人、長い歴史と文化、伝統を持つ、日本という共同体を守りたい。この思いはずっと変わりません。『愛国者』の一…

トマホーク1発で保育所2カ所

トマホークは1発5億2800万円らしい。 これは90人規模の保育所を2つ作れるようだ。120人規模の特養ホームなら1カ所。 少子高齢化のおり、高い米ミサイルを買うより子育て、高齢者のために使うべき。 こんな報道は、ほとんどされないので、国民は知らない。…

日中両国関係の前向きの打開のために-各界から共感

共産党の「日中両国関係の前向きの打開のために」の提言に対し、各界から共感の声がよせられました。(「赤旗」) こんな声こそ広がるべきだと思います。 .

日中両国関係の前向きの打開のために-共産党の提言

日中両国関係の前向きの打開のために-日本共産党の提言が31日「赤旗」に掲載された。 志位委員長が岸田首相に手渡し、主旨を伝えた。 自衛隊関係者、多くのメディアも中国への対立だけを煽るなかで、道理をふまえ、過去の日中合意を土台にした提言だ。 しか…

敵基地攻撃能力

今週の「赤旗」日曜版です。 大手メディアの報道が少ない中で、大事な役割を果たしています。 極超音速高速滑空弾とか極超音速誘導弾とかは、ロシアや中国の方が開発が進んでいて、それは米軍を標的にしたもの。 日本がそんなミサイルを持てば、相手国は更に…

「基地国家日本」の形成と展開⑩

松竹氏も願っているだろう、日本とアジアの平和への道。 それが今、敵基地攻撃能力の保持、自衛隊基地の堅固化や弾薬庫の増強など継戦能力の向上、その為の予算確保など、戦後日本の重大な大転換を進めている自公政権とそれを後押しする一部野党。 その時に…

「基地国家日本」の形成と展開⑨

松竹伸幸氏の著書「「基地国家日本」の形成と展開」には、「外交権の核心を譲渡して自動参戦」の項目がある。 23年前の本で、まだイラク戦争も起こっておらず、日米共同作戦の「新ガイドライン」が問題になった頃で、当時の松竹氏の指摘はうなずくことばか…