民主主義・人権・情報
「群衆心理」武田砂鉄さんの100分で名著(NKHテキスト)の続きです。 「群衆の中の個人は、もはや彼自身ではなく、自分の意思をもって自分を導く力のなくなった一箇の自動人形となる」―ですって、ル・ボンによれば。 そこまで言うか‥‥とい気にもなるが‥。…
「群衆心理」武田砂鉄さんの100分で名著(NKHテキスト)の続きです。 ル・ボンによる群衆の定義は以下のとおり。「普通の意味で、群衆という言葉は、任意の個人の集合を指していて、その国籍や職業や性別のいかんを問わないし、また個人の集合する機会の…
「群衆心理」武田砂鉄さんの100分で名著(NKHテキスト)の続きです。 ギュスターヴ・ル・ボンが「群衆の心理」を書いたのは、1895年。マルクスが亡くなって12~3年あとの事。 ル・ボン紹介には、産業革命と市民革命によって近代化された社会を動か…
昨今、人々に大きな影響を与え、認識が両極化しがちなネット、SNSの影響が世界的に大きな問題になっている。 その影響の一つとされるのが「エコーチェンバー」。 「エコーチェンバーとは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザー…
奥山俊宏さんの「公益通報問題」での日弁連木シンポ基調講演。 どうぞご覧ください。 私には、主権者は、主権者としてどうあるべきが、鋭い問いかけです。 集団心理状態で、ファシズム、軍国主義に参加する。した過去があり残虐なことになった。slownews.com…
レジリエンスの時代のつづきです。 第6章は、「資本主義の矛盾」となっている。 著者のテイラー主義、フォーディズムなどの考察があって、さらなるものを指摘する。 仕事のゲーム化--奴隷状態を楽しいものにする、というものだ。 仕事を遊び化して、楽しく…
今、斎藤兵庫県知事の選挙戦をめぐり問題が発覚して、様々に議論されている。 私も、ネットやSNSの効果や弊害について関心があり、民主主義の根幹である選挙への影響についていろいろと学び、考えているところ。 発端となった、 兵庫県庁 内部告発文書問…
レジリエンスの時代のつづきです。 AIが最大の目標とするのは、データを蓄積して解析ツールを使い、未来がはっきりする前にその未来を知ること、予知能力を発揮する事のようです。 これを使って人類の未来を予測し、現状に必要な修正を加え、急いで気候危機…
レジリエンスの時代のつづきです。 GPSは、とても便利で社会に定着し、不可欠なものだ。 しかし、どんなものでも、その仕組みからくるプラス・マイナスは知っておくべきだ。 著者はGPSを、現代版パナプティコン(前展望監視システム監獄)と呼び、GPSの原子…
オーストラリアで最近、16歳未満のSNS禁止法ができた。 「熊日」30日記事、「動画中毒 命絶った息子」の見出し。 息子の母親が語った。 息子にスマホを渡したのは9歳の時。2つの家の往復という事情もあったという。 母親はスマホのリスクを考え利用状況…
今週の「赤旗」日曜版です。 いくつもの罪状で起訴されている元大統領が立候補し、当選する米国。 被告の大統領が起訴を取り下げさせる。 言いたい放題、やりたい放題。1期目の4年間で何をやったか体験したはずなのに。またまた大統領に選んでしまった。 政…
熊本市の市役所建て替えの是非を問う住民投票条例請求署名が20,384筆集まり、市民団体が市に提出。 記者会見をして発表した。 約12000以上が有効と認められれば、市長は住民投票の条例制定案と議会に出さなければならず、議員の過半数で決まれば、…
ケンブリッジ・アナリティカは2014年、米国字中心に8700万人のフェイスブックアカウント情報を入手。 ケンブリッジにはイギリスの名門ケンブリッジ大学がある。この大学の心理特性コンピューターモデルの専門学者コーガン博士と連携し、個人の心理属性を…
「マインドハッキング」の続きです。(p172) 前日に書いた、フェイスブックのデータを基にしたシステムで特定された個人情報。 ケンブリッジ・アナリティカの事務所でのデータにもとづく「実験」。 スクリーンに映し出された個人。 ニックスは、電話番号を聞…
「マインドハッキング」の続きです。 私が書いているのは、フェイスブックの事なのだが、私のフェイスブック友達は、この手の内容にはあまり反応しない。 それもデータの一つとして収集、蓄積される。 「どこの店で何を食べて美味しかった」とか「ケガしたと…
「マインドハッキング」の続きです。(P55) 心理学のパーソナリティル理論で示されるー①知的好奇心 ②良識性 ③外向性 ④協調性 ⑤情緒不安定性の5つの因子は、長年の実験を経て人の個性や性格を把握するうえで非常に有効とされる。 つまり人種や民族だけで分…
「マインドハッキング」の続きです。 この本が扱っているイギリスのEU離脱(ブレグジット)をめぐる国民投票は、2016年なので8年前のこと。 共和党のトランプ氏が民主党のヒラリーを破って大統領となり、予想を覆す結果となったのが4年前の2020年。 主に…
「マインドハッキング」を読んでいる。サブタイトルに「あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア」とある。 なかなか面白い。著者・クリストファー・ワイリーが「ケンブリッジ・アナリティカ」で経験した暴露本である。 帯に書いてある事が分かり…
大治朋子著の「人を動かすナラティブ」のつづきです。 P297 にノンフィクション参加の保坂正康さんの話が書いてある。 保坂さんは、たくさんの元日本兵や将校の体験を聞き取った本が有名で、私も読んだころがある。 「『無念と悔しさ」を抱えたまま戦場で息…
トランプ大統領候補が集会で演説中に銃撃された。 銃弾は耳を打ち抜いただけで、命を失うことは、免れ良かった。 衝撃的な出来事で、これらの動画や写真は、今後の大統領選に、大きなイメージ的影響を及ぼすだろう。 犯人の動機はわからない。共和党員で過去…
今週の「赤旗」日曜版の見開きです。 人気の朝ドラ「寅に翼」ー 時代を切り開く人たち。 とはいえ大事な事は、切り開く人たちに触発され、あるいは学びながら、人々が主権者になり、主権を実行することだと思う。 なので、選択的夫婦別姓など、とっくの昔に…
「赤旗」日曜版(4/17)が大胆にも財界の総本山の経団連を取材。 経団連側も、なんと「赤旗」の取材に応じたようで、ダイバーシティ推進委員会事務局の「提言」作成に携わってきた大山みこさんが話しておられます。 日頃は、追及し、暴露する側と、追及され…
今日の「熊日」に江川紹子さんの投稿が載っている。 鹿児島県警の犯罪隠ぺい疑惑だ。 テレビのニュースなどでは、県警本部長の記者会見など短いものがでるが、真実はなんなのかわかりずらい。 江川さんの投稿は分かりやすく 鹿児島県警 メディアへの強制捜査…
「江戸の選挙」から民主主義を考える(岩波)ーの題名に興味がそそられ、薄いブックレットなのに720円もしたが買ってしまった。 著者は柿崎明二帝京大教授。 江戸時代に選挙が行われていたそうだ。 どこで? 農村で。 著者の柿崎さんは、1章で「私たちは民…
青木理さんへのインタビュー記事で「赤旗」日曜版4/7付です。 一般市民もどこでどう?犯罪に巻き込まれるか、仕立てあげられるかわからない。 プライバシーが調べられる恐ろしい法律ができようとしている。 犯罪、病歴、借金などの経済状態、家族や友人・知…
今日の「赤旗」14面です。 NHKで「下山事件」、ドラマ編とドキュメンタリー編で2回放送された。 私も観たけどたいへん見ごたえがあった。 碓井広義さんが解説しているが、驚きは、主任検事だった布施健が残した極秘資料を入手し、分析し、取材をしたこと…
www.youtube.com . 今日、映画「◯月◯日、区長になる女」を観てきました。 よかったですね。とても❤。 ミュニシパリズムですよ。 大阪は、維新ですかね、もうしばらくは‥。 東京は、ミニュシパリズムです。 ヨーロッパ帰りの岸本聡子さんが杉並区の区長に僅差…
青木理さんが「赤旗」日曜版のインタビューに答えている。 青木さんは「赤旗」日曜版の調査報道を評価するとともに、検察が動いてからしか報道しない大手メディアの問題点を鋭く指摘している。 自民党は、体質として、金権政治にまみれている。 森友、加計、…
今週の「赤旗」日曜版です。 あまりにもヒドイ。 住民を殺すな。虐殺をやめろ。パレスチナ側・イスラエル側の住民を。 そもそも、 . .
ひどいことをする。 証拠をでっち上げ、無実の人を犯罪者に仕立てあげる。 こんな警察、検察関係者は厳罰に処すべきだ。 圧倒的な強制権力を持ち、社会的に信頼させられている警察、検察の犯罪は微細でも許されない。 日本社会に連綿とつづき、これからも起…