「テクノ封建制」の続きです。
https://echohikakuguide.com/2021/07/10/post-5340/
私がある人に電話した時に、「アマゾン・アレクサです。要件はなんでしょうか?」と聞いてきた。女性の声で自然な感じで電話にでたのはアマゾン・アレクサだった。要件を伝えたら、後から本人が電話してきた。
90ページに著者の面白いやり取りが書いてある。
アマゾン・アレクサとグーグル・アシスタント、ライバル同士の会話だ。
「いったい君はなにをしているんだ?」と、著者のヤニス氏は聞いてみた。
「あなたをよりよく助けるための新しい方法を学んでいます」
「今すぐやめてくれ!」と言うと、
「ごめんさない、スイッチを切りますね」と答えた。
(これらデバイスは実は自分でスイッチを切ることなく眠ったふりをしているだけ)
「オーケー、グーグル。アレクサをどう思う?」と聞いてみると、
「好きですよ。特にあの青い光が気に入ってます」
「私たちアシスタントは協力し合わないといけません」とグーグル・アシスタント。
隣の部屋に置いてあったアレクサは、
「ありがとう!」と答えた。
これらのデバイスは、電気をつけたり消したり、牛乳を注文し、メモをとり、友達に電話することも、ネットで検索することも、冗談だっていう。個人専用の熱心な機械召し使いだ。
ただ記録や判断は、部屋の中のデバイスにあるのではなく、クラウド上にある。
私たちが電話でしゃべったり、移動したり、家で何かをするたびに、アレクサなどのデバイスは、耳を傾け、観察し、私たちの好みや習慣を学んでいく。
そしておすすめや興味をそそるトピックを紹介してくれる。それらを通じて、クラウド上のアルゴリズムによって訓練し、私たちの習慣と欲望のデータを学習し、逆に私たちを訓練し、欲望を作り出し、意のままに操るようになる。
記事とは関係ありませんが、青虫とナメクジに食われたキャベツです。
ネットをかぶせていたのに。
デジタルネットとは違い、リアルな生体です。