デジタル・デモクラシーのつづきです。
誰がどんな人物で何をしているか?(いたか)をつかむうえで重要な役割を果たすのがデータブローカーだ。
データーブローカーは、人々の情報(生データ)を収集・購入し、それを他の企業や組織など第3者に販売することで利益を得る企業。
そのビジネスモデルを著者の内田さんが解説する。
まず、データブローカーは他社(クレジットカード会社など)からデータを買い取っとる。
また、公表されている各種データを収集する。例えば選挙人名簿、車両登録、不動産登記簿など個人を特定できるデータなど。
さらインスタ、フェイスブックなど、SNSのプロフィールの居住地や学歴、職業・職場、家族、趣味、既婚・未婚などネット上の公開情報、などもデータブローカーが日々収集している。クッキーを含む閲覧履歴もデータブローカーに売買される可能性もあるそうだ。
データブローカーは、収集したデータを、「世帯構成」や「雇用と収入」「ライフスタイルと感心」など属性ごとにデーターベースをつくる。(米大手のアクシオム社は12分野750の項目とか)
そしてアルゴリズムを使って、個人の財産状況や人間関係、個人的趣味や購買傾向について紐づけ、詳細な予測図を組み立てていく。そして顧客の要望に応じてデータセットを作成し、販売する。
たとえば、熊本県に住む、40代の男性で、年収800万円以上、大卒で車を持つ人に、広告を出したいとする企業あれば、その企業に売る。
たとえば、生命保険会社が「人々の趣味、興味、財務データなどにもとづく健康リスクの予測スコアが欲しい」と要望すれば、それを生成し、販売する。
米国土安全保障省は、不法入国した子どもたちの拘束と強制送還のため、数百万人の米国国民の携帯電話の位置情報や住宅情報を購入しているそうだ。(図:同書より)
さて、記事と関係ありませんが、
なんの花のつぼみでしょうか?
アケビです。ウベかもしれません。
どこぞの山から引っこ抜いてきて植え、3年?4年?。
今年こそ実になってほしいと願っています。