デジタル・デモクラシーのつづきです。
「チャットGPT」「ディープ・シーク」など生成AIが話題になっている。私も使ってみたいと思っているが、ちょっとまだ‥」といったところ。
生成AIの問題点として、
①著作権問題
*機械学習によって集められる大量のデータの著作権侵害問題
*生成AIによって生み出された「創作物」が既存の創作物と酷似している場合の著作権侵害問題
②個人情報・プライバシー
*どこかで入手し学習した個人のメールアドや医療情報など用配慮個人情報を生成AIが出力する危険性
③有害情報(誤情報・偽情報・バイアスなど)
*生成AIに学習させるデータは、現実にあるさまざまな偏見や差別、暴力を含み、それが予期せずアウトプットされてしまう危険性。
[plain] そうった場合、これは「生成AIで作りました」と記載があったとしても、個人や団体に被害が出た場合の救済策が必要になってくる。
つまり、利便性や産業推進の観点からだけでなく、人権や民主主義、科学と知識・文明のと関係からも理解し、対応する必要があると、著者の内田さんは言う。そのとおりと思う。
こういった事に対応するためEU議会では23年、AI規制案にチャットGPTなどの生成AIも対象にすべきと修正案を採択した。
AIを使ってつくられた文書や画像には、それを明示して透明性の義務を課し、違反の場合高い罰金が科されることになった。
AIの利便性が企業の利益追求のためつくられ使われるなら、個人の人格を損傷しないように規制を強化しなければ害悪となるだろう。AIとデータとアルゴリズムが私有なら、それも本質的にはムリだろう。社会的所有・管理に移すこと。
(写真は、今年3本目でてきたアスパラ。記事と関係ありません)