サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

現代マルクス主義を考える

芋ほり-使用価値

今日は夕方、知り合いの家族が訪れて芋ほりを開始。 雑に適当に植えた芋でしたが、まっ、そこそこできていました。 子どもたりち、掘りたて、焼き立てのカライモを美味しいといって食べていました。 使用価値のための労働。 自分で掘ったイモを自分で焼いて…

人新世の資本論⑩ 人工的希少性

「人新世の資本論」のつづきです。 斉藤幸平氏、マルクスの「本源的蓄積」についても面白い解説をしていて、ナルホドです。 「マルクスは『本源的蓄積』を単なる資本主義の『前史』としてとらえているわけではけっしてない。マルクスが指摘しているのは、コ…

人新世の資本論⑨ 地球をコモンとして

斉藤幸平の「人新世の資本論」のつづきです。 現在、人間の無限の経済成長の活動が地球の限界とぶつかって、劇的な地球環境の変動が起こり、破綻しかかっている。 その解決方としての経済成長主義・気候ケインズ主義に、斉藤氏はギモンをなげかける。 危機回…

人新世の資本論⑧ 「SATOUMI資本論」

斉藤幸平氏の本の続きです。 井上恭介氏の「里海資本論」を読み終えて、そして藻谷浩介氏の解説が良かったので紹介します。 里山資本主義の続編的な本なのに、なぜ?「資本論」と? 藻谷氏の解説がおもしろい。 「利潤を目指す自由競争の中で神の見えざる手…

人新世の資本論⑦ 富裕層CO2

斉藤幸平氏は富裕層が排出する大量の二酸化炭素を問題にする。 表(同書)のように富裕層のトップ10%が約50%ほどの二酸化炭素を排出している。 逆に貧困層の下から50%は、全体の10%しか排出していない。しかし、気候変動の被害は真っ先に受けるこ…

人新世の資本論⑥ 里海資本論

斉藤幸平氏の「人新世の資本論」のつづきです。 この本は昨日の「熊日」の新著の余禄でも紹介してありましたし、蔦屋でも一応、平積みしてあり、うれしく思っています。 「里山資本主義」につづき、「里海資本主義」ならぬ「里海『資本論』」(井上恭介著)…

「人新世の資本論」⑤資本主義-収奪と負荷の外部化・転嫁

斉藤幸平氏は、「資本主義は自らの矛盾を別のところに転嫁し、不可視化する」とのマスクスの考えを紹介し、利潤追求のための三つの転嫁方法を指摘する。 ①技術的転嫁、生態系の攪乱ー環境危機を技術的発展によって乗り越えようとする。 商品としての農産物生…

「人新世の資本論」④プラネタリウム・バウンダリー

「人新世の資本論」の続きです。 プラネタリウム・バウンダリー=「地球の限界」という言葉があります。 globe.asahi.com 人類が、とりわけ産業革命以来、どれほど生産し、消費し、廃棄し、地球システムに影響を与えてきたか? WWFジャパンのhttps://www.wwf…

人新世の資本論③ 脱成長

この本が刺激的なのは、斉藤氏がSDGsを、目下の危機から目を背けさせる「大衆のアヘン」のようなもと言っていることだろう。 私もそこまでは思わないが、日本においては特に、行政も企業も鮮やかな広告宣伝ばかりが目立ち、石炭火発の廃止とか再生エネへの…

新人世の資本論②

斉藤幸平氏の「新人世の資本論」もう少しで読み終わる。 マルクス主義者の端くれの私は、14~5年前から地球環境問題に目覚め、その立場から自問し、これまで習ったマルクス主義の内容に疑問を持っていた。 こうじゃないか、あーじゃないか、という疑問に…

プラとヘチマ

先日の「気候アクション」の後の会合の時、我が会の女性代表さんが「プラスチック削減、過剰包装」について問題提起されました。 過剰包装をやめ、プラを減らす。日本ではハードルは高いですが、やる価値はあります。 で、思いついたのが写真のこれです。 へ…

人新世の資本論-斎藤幸平

wpb.shueisha.co.jp 週刊プレnewsの記事を読み、さっそく斉藤幸平の「人新世の資本論」を注文しました。 記事を読んだ限り、以前からの「私の思いにピッタリ、待ってました」という感じです。 SDGsを「大衆のアヘン」とまでは考えませんが、「成長資本主…

グローバル・グリーン・ニューディール

ジェレミー・リフキンの「グローバル・グリーン・ニューディール」を買って読んでいます。 . ちょっと面白いところを紹介しますと、 「カール・マルクスをひっくり返す」という項目があります。 えっ、何それ? ですね。 「ひっくり返す」の意味、マルクスが…

「中国は民主主義に向かう」?か

「中国は民主主義に向かう」という、「エーッ?」と思えるタイトルの本を読んだ。 書いた人は、当時の中国共産党の幹部学者の愈可平(ゆ・かへい)さん。 2009年出版なので書いている時期は今から10年以上前、胡錦涛政権の頃だ。 中国共産党中央翻訳局副局長…

香港国家安全維持法-世界の人々も対象に…

中国政府は「香港国家安全維持法」を可決成立させ、香港市民の弾圧をはじめた。 なんということか。 . 時事によれば、「香港特別行政区の永住権を持たない者も香港以外で規定の罪を犯した場合、本法が適用される」と明記し、香港の司法関係者は「全世界80億…

惑星の物質代謝の亀裂⑤ 資本論の完成形は?

大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝 (Νuξ叢書)作者:斎藤幸平発売日: 2019/04/30メディア: 単行本 この本は、「マルクスの経済学批判の体系的意義は、エコロジーという要素を十分に展開することによってはじめてあきらかとなる」--これを証明すること。難…

惑星の物質代謝④ 疎外、労働と自然

疎外。 庭の農作業は、自分のための自分の家族の為の労働です。朝夕のちょっとした時間に世話をし、植物の成長を見守り、虫がわき、ツルの絡まりを気にし、受粉を気にする。 自分の行為、自分の労働が実になり、自分の身になる即自的な喜びですね。 でも、商…

惑星の物質代謝の亀裂③ 気候変動

「大洪水の前に」-斎藤幸平著は5章まで読み終えましたが、やはりむずかしい。 でも、なんとなく、マルクスの晩年に向けての研究の方向が理解できてうれしいところです。 環境問題の関連でマルクスは、初期の頃、疎外論を「労働の疎外」にとどまらず、「自然…

惑星の物質代謝② エコロジー

斎藤幸平さんの「大洪水の前に」のつづきです。(引用しながら) マルクスの「物質代謝」は、自然に働きかけ改変する労働過程の中でしかとらえていなかった。なので私は、マルクスの「物質循環」の意味合いは、地球システムよりも狭い考えていた。 ところが…

マルクスと惑星の物質代謝

今日、私としては、とても嬉しい気持ちになりました。 Come On!「成長の限界」を読み始めたばっかしですが、ちょっと、こちらの方を割り込ませて紹介します。 大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝-斎藤幸平著です。 まだ、「はじめに」しか読んでいませ…

資本主義VS気候変動② 規制緩和型資本主義

ナオミ・クラインは、人類は科学者の警告に基づき、温暖化・気候危機回避対策の国際議会を早くから何度も行ってきたにもかかわらず、なぜ変化せず 同じ道を進んでいるのか?を問い、こう答えている。 規制緩和型資本主義のイデオロギーに支配されてきたから…

気候変動VS資本主義① 今年のCO2削減

ナオミ・クラインの「気候変動VS資本主義」=これがすべてを変える―を読んでいる。紹介したい。 ナオミ・クラインは、リーマン・ショック時の事を書いている。 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、株価は急落し、経済は大打撃を受けている。今回は株の…

斎藤幸平-マルクスの物質代謝

待ち望んでいた人が現れた、という感じです。私にすれば。 マルクスに興味ある方、どうぞ、動画をご覧ください。 新進気鋭の学者・斎藤幸平さんです。 地球温暖化・気候危機回避に向けたマルクス主義的方法を提起しています。 草稿やメモなども載せたマルク…

小林節さん-共産党大会決定4回読む

もともと「改憲」派の憲法悪者で自民党のブレーンだった小林節慶応義塾大学教授。 3/1「赤旗」日曜版に登場し、共産党の28回党大会議案、綱領改定案を読み、はまってしまって4回も読んだとの事。 「共産党だけは怖い」「共産党だけはだめ」と言われ育って…

新聞の徹底研究―デジタル化

「創」3月号に新聞社の徹底研究が載っており買って読んだ。 朝日、読売、毎日、日経、産経、東京の各社を取材しての論考でフムフムです。 どこもやっているのが紙とデジタルの編集の統合のようだ。 朝夕の通勤時間帯にスマホで読まれるためのニュース仕上げ…

気候階級闘争

昨年、知った人で私にとって歴史的と思える人は2人。 ひとりは、環境活動家のグレタさん。もうひとりは斎藤幸平というマルク主義の学者さん。↓この方です。一人一千五百万円くらいするプライベートジェット世界一周ツアーが大量の二酸化炭素を排出。まずは…

信なくば立たず

香港の区議選で民主派が圧勝し、民意を明確にしめした。 選挙前、大学で催涙ガスを打ち込む警察を火炎瓶を投げ込む学生の映像を見ると、「運動論」からすると、マズイ思い、むなしい感じがして選挙に影響を与えかねないと危惧をしていた。 たしかに小選挙区…

マルクス・ガブリエル

マルクス・ガブリエル-「欲望を哲学する」(NHK出版・丸山俊一著) を、ざっと読んでみた。 NHKBSで放送された番組の制作班が書いた。 マルクス・ガブリエルは、ドイツの新進気鋭の哲学者のようだが、期待したものと内容が違っていて、小難しいだけ…

超監視国家・中国

ニューズウイーク11.5号に、「超監視社会・中国の真実」が載っていて、買って読んだ。 中国の監視社会化が着実にすすんでようだ。 . 記事の書き出しを紹介すると、「語学学校でのこと。授業中に前触れもなく地元警察が立ち入り、外国籍の受講生全員に『ビザ…

未来への大分岐②

「未来への分岐」の続きです。 面倒くさいところは、飛ばしながら読んだ。 ポールメイソンという経済学者と斎藤幸平教授の対談の中の一つに、第5章 資本主義では環境危機を乗り越えられない、という項目あり、私に関心にピタリ。 ただ、マルクス主義者とし…