サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

現代マルクス主義を考える

全球海氷面積、史上最少

さて、なんのグラフでしょうか? 多くのみなさんは関心ないでしょうけど、私はしょっちゅうこのグラフを見ます。 全球海氷面積です。 ここ数日、史上最少です。線が切れているのが今年の昨日の面積です。 つまり北極と南極の海氷の面積の合計が史上最少とい…

暴れる気候--年縞が語る

7/17「朝日」オピニオンに「湖が語る暴れる気候」と題して古気候学者の中川毅さんのインタビューが載っている。 中川さんは、福井県の水月湖という湖に湖底の泥、堆積物コアを取り出し、7万年もの間の気候を読み説いた。 1年は、春夏秋冬と季節が変わる。 …

気候ティッピングポイントVS社会的ティッピングポイントか

梅雨が明け、今年も暑くなってきた。特に熊本は湿度が高い。蒸し暑さがたまらん。 今週の「赤旗」日曜版。気候危機問題が特集になっています。 昨年のエネルギー由来の温室効果ガス排出量は、400億トンを超えて過去最高とのこと。 パリ協定では、1.5℃以下…

海の中から地球が見える②

海の中から地球が見える ~気候危機と平和の危機~ 武本匡弘著(あけび書房)の続きです。 純子さまは、珍しい事に、この本をたくさん買ってきて知り合いに進めている。「いいね」- パチパチ~(拍手) そして買ってきた中の、これが良かった。とても。 コー…

海の中から地球が見える①

海の中から地球が見える ~気候危機と平和の危機~ 武本匡弘著(あけび書房)を読んだ。 原水協で学習会があったのだけど、残念ながら行けなかった。 参加した純子さまが、本を買ってきた。その本を読んだ。写真も多く、わかりやすい本だ。 海の変化は、陸に…

ジョン・べラミン・フォスター

www.youtube.com なんと、これは15年前だ。 www.youtube.com

気候リヴァイアサンー惑星的主権の誕生

気候リヴァイアサンー惑星的主権の誕生(堀之内出版)を、やっとやっと読んだ。 難しすぎて、途中少しとばしながら、‥‥理解できない。 もっとわかりやすく書けないものか? 翻訳のせいか? 2015年の気候変動「パリ協定」のあとに書かれている。 「1.5℃以下…

自殺社会と自殺なし社会-考

自殺のある社会と自殺のない社会、どちらがいいのだろうか? それは当然、自殺のない社会だろう。 でも多くの人は自殺のある社会を選ぶ。 その豊かな社会は、自死が多いだけではない。 親殺し、子殺し、隣人殺人、通り魔殺人。殺意まで‥・ イライラ社会。 日…

ミツバチと人類の滅亡

「もし、地球上からミツバチが消えたら、人類は4年で滅亡するだろう」 アインシュタインの言葉だそうです。www.youtube.com ミツバチではないのですが、庭にハチが飛んでしまして、時々、巣を作ります。 昨年は、倉庫の軒下に巣を作ったので、出入り場所な…

「マルクス主義からマルクスへ」

堀之内出版の「ニュクス」なる月刊誌を買って読んだ。 2016年3月号で「マルクス主義からマルクスへ」の特集。 MEGAの編集にあたった佐々木隆治氏や斎藤幸平氏らが書いている。 いわゆるこれまでの「マルクス主義」は、マルクスが到達した本来研究から離…

スイス議会が気候変動対策に後ろ向き

なんと、スイス議会が気候変動対策に後ろ向きの動きをみせているという。 欧州人権裁判所は、政府の気候対策が不十分との判決をだしたが、これに対し右派が多数のスイス議会は、賛成111、反対72で判決を拒否する宣言を可決したとのこと。 スイスもアルプスの…

「資本論」のエコロジーからあ考えるマルクスとエンゲルスの知的関係

斎藤幸平氏の論文- 「資本論」のエコロジーからあ考えるマルクスとエンゲルスの知的関係(経済理論第53巻第4号)-が面白かった。2017年1月なので7年前のこと。 とは言え理解の程度はわからない。書くとなるとなお難しい。 資本論をはじめマルクスの研究に…

気候と資本主義

気候と資本主義。 よいタイトルです。まさに、地球規模の変動は資本主義によるものです。経過を見ればわかります。climateandcapitalism.comhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/peq/53/4/53_40/_pdf

気候と資本主義

気候と資本主義(Climate & Capitalism)なるサイトを見つけた。https://climateandcapitalism.com/2023/11/16/greenhouse-gas-concentrations-hit-record-high-again/https://climateandcapitalism.com/2023/11/16/greenhouse-gas-concentrations-hit-recor…

カール・マルクス-佐々木隆治⑧ 物質代謝の総体・地球

佐々木隆治著(ちくま新書)の「カール・マルクス」の続き、最後です。 著者は晩年まで、マルクスが知ろうとし、研究するために読んだ本の大事な部分の抜粋ノートの概要表を紹介している。 これら抜粋ノートなどは、誰も読むことができなかったが、新MEGA版…

カール・マルクス-佐々木隆治⑦ ジェンダー論

佐々木隆治著(ちくま新書)の「カール・マルクス」の続きです。 マルクスは「ジェンダー」論が弱いとの批判があり、私もマルクスは古い時代の人であり、そこまでは求められないだろうと思っていた。 しかし佐々木によれば、晩期マルクスは、研究した共同体…

カール・マルクス-佐々木隆治⑥ ザスーリチへの返事

『ザスーリチの手紙への回答』および それの『下書き』考-佐藤正人- を読むと、草稿は4つもあり、手紙・本文含め、詳しく書いてあり、状況的にはよくわかる。(1972.10 論文) 当時のマルクスは、ロシア内の運動と論争との関わり、『農耕共同体』の分析・…

竹やぶ再生、畑へ

3年前まで一面、竹やぶ放竹林でしたが、竹を切って、斜面にクリやミカンや柿、ビワを植えました。 ですが生育は良くない。ビワの木だけは勢力的。 下の少しばかり平たい部分を畑に。 昨年、雑草が覆ってしまったので、プラは使いたくなかったけど、余ってい…

カール・マルクス-佐々木隆治②

カール・マルクス(佐々木隆治著)のつづきです。 マルクスが提唱した社会主義が、世界に広がっている教科書的な理解では、共産主義者が政権をとった国家が生産手段を国有化し、計画経済をおこない、平等な分配を実現する、とされている。 これはスターリン…

カール・マルクス-佐々木隆治①

佐々木隆治著(ちくま新書)の「カール・マルクス」を読んだ。 「マルクス」と名のつく本はいっぱいあり、少しは読んでいるけど、知らなかった内容があって感激。 第一章 資本主義を問うまで(初期マルクスに新しい唯物論) 第二章 資本主義の見方を変える(…

「人新世」を否決-国際地質科学連合

今日の「朝日」です。 国際地質科学連合は、現代を「人新世」とする新たな地質年代の提案を大差で否決したそうだ。(18人中、反対12、賛成4、棄権2) 素人ながら、残念な思いです。 現在は、ヨーロッパや北米大陸を覆っていた巨大氷河が後退し始めた1万7000…

タケノコ「物質代謝」論

5月になり、真竹のタケノコの伸びが早い。 週2回とりに行っても伸びきっているのが多く、食べられないので引き倒してくる。 知り合いにかなり配ったけど、まだまだ出てくる。 自然のありがたさ。 . ただ、タケノコはアク抜きに手間がかかると敬遠する人も多…

「江戸の選挙」から民主主義を考える②「越後コミューン」

「江戸の選挙」から民主主義を考える(岩波)ーのつづきです。 もちろん江戸時代は、将軍が幕府を、大名が藩を、それぞれを通じて土地とそこに住む人々を統治する幕藩大生だったので民主主義や全体的な選挙はなかった。 しかし村は、百姓の農業経営と日々の…

CO₂輸出計画--地中貯留

今日の「熊日」を見て驚いた。 脱炭素のため、CO₂を東南アジアなどに輸出する計画が13件もあるそうだ。 なんとういう恥さらしなことだろう。これを許すなら国民も愚かな恥さらしと言うものだ。 なんのための脱炭素か? これ脱炭素か? 単なる炭素移動、投…

資本主義と危機‐知識人からの警告②

「資本主義と危機」-世界の知識人からの警告の警告(岩波)の続きです。 2章は、アクセル・ホネットで「資本主義、批判、社会的自由」 3章は、ナンシー・フレイザーで「資本主義、聞き、批判を再考する」 4章は、イマニュエル・ウォーラースティンで「資…

資本主義と危機‐知識人からの警告

「資本主義と危機」-世界の知識人からの警告の警告(岩波)を読んだ。 この本は、世界の著名な知識人からのインタビューとなっている。 ドイツの哲学者-マルクス・ガブリエルは知っているが哲学者なので話は難しい。 . ガブリエルは「資本主義とは、あたか…

ミュニシパリズム

www.youtube.com . 今日、映画「◯月◯日、区長になる女」を観てきました。 よかったですね。とても❤。 ミュニシパリズムですよ。 大阪は、維新ですかね、もうしばらくは‥。 東京は、ミニュシパリズムです。 ヨーロッパ帰りの岸本聡子さんが杉並区の区長に僅差…

切迫する気候危機② ティッピング・ポイント

「切迫する気候危機」の続きです。 私が地球温暖化に関心を持ち、学び始めた動機は、ティッピング・ポイントという言葉からです。 テレビで見ていた中で、ジェームズ・ハンセンというか科学者が言った言葉がティッピング・ポイントでした。 このポイントを過…

エコロジーの経済史②「人間と自然」160年前に

「壊されてゆく地球」-エコロジーの経済史-の続きです。 「人間の活動が原因となって、地球の表面が月の表面と同じ位にひどい荒廃に陥っている場所がある。歴史的瞬間と呼ばれる短い時間の間に、鬱蒼とした森、緑の牧草地、豊かな草原で覆われていた地域が、…

エコロジーの経済史-J・B・フォスター

ジョン・べラミン・フォスターなるオレゴン大学教授の著書「壊されてゆく地球」-エコロジーの経済史-を読んでいる。 「月次レビュー」-独立した社会主義雑誌-を主宰しているエコロジー派のマルクス主義者です。 monthlyreview.org サイトは英語だが翻訳さ…