サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

現代マルクス主義を考える

マルクス解体⑥ そして再生

「マルクス解体」とは、主にエンゲルスがまとめた旧来のマルクス像に対し、マルクスの晩年の研究に光をあて、新しいマルクス像を再構築しようというもの。 以下、小林拓音氏の書評はおもしろい。 「動物の健康を憂うマルクスを。感染症のリスクを意識するマ…

1.5℃超えた

昨年の世界の平均気温が産業革命後、はじめて1.5℃を超えた。 パリ協定で1.5℃以下をめざすとし、その為に温室効果ガスの排出を2030年までに40%以上減らすと各国は決めたのに。 しかも、この重大事態が大きなニュースにならず、騒がれていない。 多くの人…

茂木健一郎さん・斎藤幸平さん-ラジオ

昨日の茂木健一郎さんラジオ番組・ドリームハートに、斎藤幸平さんが出演。 ラジオなので聞きやすく分かりやすい。 斎藤さんの「人新世の資本論」はトルコ語にも翻訳され、世界的な広がりをみせている。 マルクス主義の哲学や経済思想などで、これほど世界に…

西南極氷床 12万年前崩壊

今日の「赤旗」12面です。 西南極の氷床が12万年前に崩壊してりた可能性があるとの研究結果が国際研究グループによって発表された。 南極半島では温暖化が進み棚氷の崩壊、分離が起こっている。(過去ブログ-ラーセンC) adayasu.hatenablog.com この海域…

斎藤幸平の分岐点、その先へ

「毎日」1/7付に斎藤幸平氏の投稿が載っている。 複合危機がテーマだが、彼も試行錯誤していると書いている。 その一つがテレビ出演。 サンデージャポンへの出演依頼へのに対する迷い。 同じTBSの「情熱大陸」でも同様だったが、密着取材したディレクターか…

斎藤幸平×ジェレミー・リフキン

1/7「朝日」オピニオンに、「気候危機と人類の今後」と題した斎藤幸平氏とジェレミー・リフキン氏の対談が載っている。 両氏は、地球環境・気候危機問題の認識では一致し、危機感とシステムチェンジの必要性では認識を共有してている。 ジェレミーさんは、現…

大衆の力3.5%で変化、25%で劇的長期的変化

グレタの「気候変動と環境危機」の続きです。 「市民的抵抗」のエリカ・チェノウェス(ハーバード大教授)も寄稿している。 3.5%が動けば社会は変わる! -研究にもとづいた論及だ。 気候危機を回避するためのは、世界でどれほどの人が動けば可能か? 世界…

社会的で簡単で支援的で物語的で信号を~

グレタの「気候変動と環境危機」の続きです。 「気候危機への無関心を克服する」とのタイトルで、ペール・エスペン・ストクネスという人が書いている。 科学者は早くから、しかも繰り返し、気候危機を警告している。しかし、世界の人々はなかなか動かない。 …

永久凍土 融解

北極圏の永久凍土の融解が進んでいる。 大気の熱を吸収と氷が融解。本来、高温になって生きていけないほどの空気になっているはずだが、氷を融かすことで緩和されている。 そのせいで、温暖化の感度を弱く認識していて、対策が進まない。 これは海の温暖化も…

ジェイソン・ヒッケル「脱成長」

久しぶりにグレタの「気候変動と環境危機」です。 436ページもある中で、途中ほかの本を読みながら、やっと345ページまで読みました。 ジェイソン・ヒッケルが寄稿しています。 わかりやすい。 斎藤幸平もよく言いますが、CO₂削減とマテリアルフットプリント…

「マルクス解体」⑥脱成長コミュニズム

斎藤幸平氏は、資本主義的生産に比べ、脱成長コミュニズムの方が地球環境の破壊を招いている--人と自然の「物質代謝の亀裂」を修復する可能性を5つあげている。 脱成長コミュニズムは、 ①社会的生産の主目的が「剰余価値」から「使用価値」の生産に変わる。…

マルクス解体⑤ 史的唯物論

マルクス解体のつづきです。 若い頃に学んだマルクスの理論の中に、史的唯物論があり、社会は法則的に発展するものと教えられた。資本主義から社会主義は不可避な法則で、その革命を早めるために活動するのだと。 社会の進歩は生産力の増大であって、生産関…

マルクス解体⓸ MEGA第4部門

古い「経済」が本棚から出てきた。 2011年5月号で特集「マルクス『資本論』のすすめ2011」となっている。 線を引いていないので、読んでいなかったようだ。 この中の大谷禎之助氏の論文--「『資本論』研究とメガ(MEGA)の意義」を読んだ。 大谷氏は、マルク…

今年の平均気温は1.5℃に

世界気象機関によれば、今年の世界の平均は産業革命以来、1.4℃を記録しそうとの事。 パリ協定で1.5℃未満を決めたが達成は、きわめて困難な状況だ。そのことに対する危機認識が社会において薄すぎる。 特に世代間の格差がある。私たち大人は、気候災害からの…

マルクス解体②「富」の概念

斎藤幸平の「マルクス解体」の続きです。 マルクスは、「資本主義の的生産様式が支配的に行われている社会の富は、一つの『巨大な商品の集まり』として現れ、一つ一つの商品は、その富の基本形態として現れる。それゆえ、われわれの研究は商品の分析から始ま…

プロメテウス「マルクス解体」①

斎藤幸平の「マルクス」解体の2回目を読み始めている。 . 難しすぎるので、少しわかった気もする最終章「脱成長コミュニズム」と富の潤沢さ---から少しずつ感想を書いていきたい。 斎藤幸平は7章の書き出しのところで、「マルクスは革命は世界史の機関車で…

気候危機回避、地球館環境の回復、音楽が必要。歌が必要。 誰か造ってくれないかな。 .

ブータン 50年で氷河1/3失う

COP28がドバイで行われている。ブータンの元国家環境委員会長官ソナム・ワンディさんのインタビューが「赤旗」(12/5)に紹介されている。 ブータンは、国土の60%以上が森林でなければならないと憲法で決めている国です。そのためにCO₂の吸収が排出より多…

田村淳のNewsCLUB 斎藤幸平3.5%が‥

わかりやすく、面白かった。 www.youtube.com

マルクス解体-「群像」

月刊誌「群像」12月号がわかりやすかった。と、 言っても十分理解できたわけではない。 「マルクス解体」の意味は、旧来型のマルクス解釈ではなく、マルクスに新しい研究に基づく、直面する人類社会の危機に、どう対応すべきか、示唆を与えてくれる。 14…

マルクス解体-斎藤幸平

斎藤幸平の「マルクス解体」を読んだ。 難しい。あと2~3回ぐらいよまないと理解は進まないだろう。 知らない学者が何十人も出てきて、それぞれ解説、批判検討しながらだから膨大な知識量なのだろう。 人新世時代、地球環境・気候危機が迫る中での新しいマ…

斎藤幸平「赤旗」の囲みに登場

「赤旗」の囲み記事です。 ジャーナリスト河野慎二さんのコメントでサンデーモーニングに出演した斎藤幸平東大準教がガザへのイスラエルの攻撃がジェノサイドではないか、ウクライナと違う欧米の対応はダブルスタンダートではないか、とのコメントを紹介して…

温室効果ガス 418PPM

昨年の世界の温室効果ガスは、417.9ppmで、観測史上最高だった。 1年で2.2ppm増えたので、今年は420ppmを超えたかもしれない。 恐ろしい事だ。 15~6年前、温暖化問題を学び始めた頃、気温上昇を産業革命以前から2℃未満に抑えるには450ppmを超えない…

気候変動と環境危機-グレタ ④気候と暴力

ひさしぶりに気候変動と環境危機-グレタの続きです。 人々は暑くなると暴力的になるらしい。マーシャル・バークという科学者が言っているので本当だろう。 室内温度をあげると、人はイライラし、暴力的になる事が実験で確かめられている。 表は、アメリカの…

若者の環境正義らバイデン大統領に警告

サンライズ・ムーブメントら若者の環境正義/人権団体からバイデン大統領へ、イスラエルによるパレスチナ攻撃の即時停戦を求める公開書簡。「うちらの言うことを聞かないと来年の大統領選勝てないの知ってるよね?」というメッセージ。 すごい。うらやましい…

ポリクライシス-報特1930斎藤幸平

ガザ虐殺問題。ズバリ指摘して良かった。 .www.youtube.com

気候変動と環境危機-グレタ④ 大加速時代

気候変動と環境危機: いま私たちにできること(河出書房・グレタ・トゥーベリ編著)の続きです。 産業革命が起こる前から現在までの社会的経済的傾向の表が掲載してある。 人口も 都市人口も 大型ダムも 運輸も . GDPも 実質GDPも エネルギー消費量も …

気候変動と環境危機-グレタ③ 地表面

気候変動と環境危機: いま私たちにできることの続きです。 温暖化‥‥ とは? 大気と思われがちだが、大気だけではない。 地球のありとあらゆるもの温度が上がる。 私の認識も、大気と海水温の上昇を意識し、最近、土の気温上昇もあるなと考え始めた。 表のと…

気候変動と環境危機-グレタ・トゥーンベリ

1979年の第一回世界気候会議から44年経った。 第一次IPCC報告が1990年だから33年経った。 日本で開かれた京都議定書から31年経ち、1.5℃以下目標を決めた2015年の8年も経ってしまった。 表のように、研究者が地球温暖化の警告を発しても、対策のための会…

コモンの「自治」論

コモンの「自治」論(斎藤幸平✙松本卓也-集英社)が面白かった。 5人が執筆している他、斎藤幸平氏もいくつか書いている。 白井聡氏は、大学での自治について、学生運動の歴史を追いながら問題を分析している。 いろいろな経過があり、今日では以下のような…