気候リヴァイアサンー惑星的主権の誕生(堀之内出版)を、やっとやっと読んだ。
難しすぎて、途中少しとばしながら、‥‥理解できない。
もっとわかりやすく書けないものか? 翻訳のせいか?
2015年の気候変動「パリ協定」のあとに書かれている。
「1.5℃以下」の合意はいいとしても実効性がない事を批判しつつ、実際に気候危機を回避できる社会の考察。
障壁は、国民国家と資本主義。それはわかる。
資本主義的国民国家が国際条約を締結し、毎年交渉し、決めながらも一向に打開できず、温室効果ガスは溜まりつづけ、気温も海水温も海面も上昇しつづけ、洪水、森林火災、氷の融解は加速しつづけている。
人類は、どうすれば危機を回避できるのか?
「惑星的主権」という新しい概念に期待したが、この概念がうまく理解できない。
気候危機を打開できる政治モデルの構想なのだが、抽象的すぎる。惑星レベル、世界レベル‥。
近未来の4つの社会構成体の予測
①気候リヴァイアサン→ 資本主義的で惑星的主権
②気候ビヒモス → 資本主義的で反惑星的主権
③気候毛沢東主義 → 非資本主義的で惑星的主権
④気候X → 非資本主義的で反惑星的主権
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結局、何を結論としたいのか?わからなかった。彼らが唱える「気候変動の政治理論」とは、何なのか?
このモデルを参考にした斎藤幸平氏の、別の考えが分かりやすい。
とはいえ、人類は人類問題(環境)を解決できるのだろうか? それはどんな政治・経済・社会なのだろうか?
今年のCOPは29回目になるが、アゼルバイジャンで11月に開催される。アラブ首長国連邦につづき産油国がつづき、抜本的な対策は取られず「やってるフリ」イベントに終わる可能性が高い。