サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

CO₂輸出計画--地中貯留

 今日の「熊日」を見て驚いた。
 脱炭素のため、CO₂を東南アジアなどに輸出する計画が13件もあるそうだ。
 なんとういう恥さらしなことだろう。これを許すなら国民も愚かな恥さらしと言うものだ。
 なんのための脱炭素か? これ脱炭素か? 単なる炭素移動、投棄じゃないか。
 日本で化石燃料燃やして出たCO₂を、LNGみたいに圧縮して液化し、船に積んでマレーシアやインドネシアなどに運んで地下に埋める計画だ。
 三菱商事ENEOSなど4社の事業では年間300万トンも。中部電力などはインドネシアに、住友商事JFEスチールはオーストラリアに、大阪ガスなどは、太平洋の地域を想定する。
 言葉のゴマカシも多い。
「脱炭素」=「脱化石燃料」ではない。
 日本がやるべきは、炭素貯留(CCS)や原発ではなく、脱化石燃料、自然エネ・再生エネへ、世界の遅れに追いつくことだ。
 技術先進国のつもりの日本は、旧来の成功体験から脱しきれず、古い技術に接ぎ木する愚かな技術開発にしがみつこうとする。
 コストも愚かな計算しかできない。
 火力発電とCO₂地下貯留の組み合わせの発電単価は、太陽光・風力発電の1.5~7倍になるとの分析がある。
 そりゃそうだ。高い電気代となる。
 外国から化石燃料を掘り出して、船で輸送し、燃やしてCO₂を回収・液化してまた船に積んで輸送し、地中に埋める。どれだけ愚か普通にわかる。
 自然・再エネにすれば、円安でますます高くなる燃料の輸入代はかからず、環境負荷も少ないのに、愚かも愚かだ。
 世界の投資は、座礁資産の化石資源から、再エネへとダイベストメント、とっくの昔に変更している。
 地球環境を汚して温暖化を加速し、高い電気代を払い、世界から非難される、国民になろうとしている。
 ボーっとしてると、そうなる。毎日忙しいから‥‥も、同じ。