サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

再エネ発電コストの下落

 GLOBEの6/6付のつづきです。紹介します。
「再エネは安い」世界の常識になっている。この10年で太陽光の発電コストは8割以上、風力は6割下がって、世界の2/3の国・地域では再エネが最も安い電力になっているという。
 日本では、まだ再エネは高いという国民の意識がある。実際に高い状態になっている。構造的に、原発と石炭火発で利益を得ようとしてきた電力会社と、自公政権の電力政策のツケがここに回ってきている。
 これからますますその政策破綻が明らかになり、国民の電気料金負担が相対的に増えることになるでしょう。(写真:ウキペディアより)
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 「再エネで変わる地政学
 石油を中心とした化石燃料の採掘と輸送の関係で、中東などが長く紛争の温床となってきた。しかし近年、エネルギーの地政学が変わってきた。
 アラブ首長国連邦は、太陽光発電の売電単価が化石燃料の1/6ほどになっているそうだ。
 サウジも巨大な太陽光発電の設備を導入し、欧州へ電力供給をする計画。
 各国が自国で再エネでエネルギーを自給したり、余剰は他国に売る状況に変わりつつある。
 この状況変化に、大幅に遅れているのが日本だ。再エネへの切り替えも規模も小さい。
 いつまでウランや化石燃料のコストが高くなっていく、輸入に頼ろうとしているのか? 時代に追いつけない。
 かつて太陽光パネルは日本が一番優れていたが、今や中国が技術でも製造でも独占的地位を占め、各国に供給している。また、5G、AIの分野でもトップレベルにある。
 技術大国だった日本、技術先進国でなくなりつつあり、長い自公政権の責任は重大だ。