「資本主義と危機」-世界の知識人からの警告の警告(岩波)を読んだ。
この本は、世界の著名な知識人からのインタビューとなっている。
ドイツの哲学者-マルクス・ガブリエルは知っているが哲学者なので話は難しい。
.
ガブリエルは「資本主義とは、あたかも人間が「それ」を欲していたかのような錯覚を作り出し、物質的資源に依存し、自己増殖を続けるシステム」と規定する。
フムフム。
「客観的に段階的にされた錯覚で始まり、錯覚は端的に商品の中に現れます」、「何かが私に提供されることではじめて私はそれを欲しいと考える」とし、このことをマルクスは「商品の物心性」と呼んだ。ガブリエルは、それが錯覚だという。
このあたりはわかる。私たちは、朝おきてから寝るまで、繰り返し様々な広告を見せられ、広告を聞かせられ欲望を煽られ、商品を買うよう促されている。
売ることの最も抽象的な形式は政治で、政治はショーだとし、トランプ元大統領はショーを演じ、アメリカという商品を売っているという。
確かに、世界中がトランプ当選前から、大統領の時期も、バイデンになってからも、そして事にの大統領選も、トランプショーを繰り返し見せられている。
売れるのでのメディアがトランプが何を言ったか、何をしたか、何をするのかを競って報道している。
あと、哲学の役割のあたりは難しかった。