佐々木隆治著(ちくま新書)の「カール・マルクス」を読んだ。
「マルクス」と名のつく本はいっぱいあり、少しは読んでいるけど、知らなかった内容があって感激。
第一章 資本主義を問うまで(初期マルクスに新しい唯物論)
第二章 資本主義の見方を変える(マルクスの経済学批判)
資本論の味方として
①商品の秘密
②貨幣の力の源泉
③資本の理からと賃労働という特殊な働き方
④資本蓄積と所有
⑤恐慌はなぜ起こるのか
⑥資本主義の期限とその運命
読んで見てなんとなくわかった程度。
21~23才ごろ、東京「労働学校」で資本論講座に1年ばかり通った事があった。
そのころの事を思い出したり、「そうだった」「ここ、わからん」「ムズイ‥」な程度。
第三章の晩期のマルクスの物質代謝の思想(資本主義とどう闘うか)は特に良かった。
この本が2016年の出版だ。斎藤幸平氏の著書「大洪水の前に」のまだ前に、物質代謝論を書いていた。
斎藤氏も「大洪水の前に」の元になる博士論文を2014年にフンボルト大学哲学科に「Natur gegen Kapital」の名で提出している。
斎藤氏とは、同じ研究仲間で交流があった。
次回は、このところを書いてみたい。