「切迫する気候危機」の続きです。
私が地球温暖化に関心を持ち、学び始めた動機は、ティッピング・ポイントという言葉からです。
テレビで見ていた中で、ジェームズ・ハンセンというか科学者が言った言葉がティッピング・ポイントでした。
このポイントを過ぎると急激な変化が起こり、それが影響しあって連鎖し、もとに戻らなくなるという話に衝撃を受け事がキッカケでした。
現在では表ような、海氷や氷床や山岳氷河の縮小、永久凍土の融解、熱帯雨林の衰退やサンゴ礁の消滅などです。
最近ではティッピング・ポイントんの引き金になるティッピング・エレメント(転換要素)があり、地球規模では、平均気温が1.5℃上昇すれば、グリーンランドの氷床融解と西南極の融解という2つのエレメントになる。
さらに1.8d℃で、グリーンランド近くのラブラドル・イルミンガー海の深層対流が止まるという、不可逆的な変化になるというもの。しかもこれらの閾値は、研究者によってはさらに低く、既に閾値を超えているという研究者もいる。
地域レベルでは、低緯度地帯のサンゴ礁の衰退。北方の永久凍土の融解は、1℃~1.5℃とされすでに超えているとされるし、北極バレンツ海の冬の氷の消滅が~1.6℃、山岳氷河融解が2.1℃となっている。
このような地球規模の危機を前に、世界では戦争ばかりやっている。強い国による弱い人たちへの攻撃だ。
そして相も変わらず、軍備の拡大、兵器技術の開発に金も人もつぎ込んでいる。
愚かとしか言いようがない。自分たちを脅かしているのは、彼らではない。
攻めてくるのは、海であり、土地であったりする。事実、毎年、洪水は起こり、海面は上昇し、生物種は絶滅している。