サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

自衛隊誕生秘話

 整理していたら、「自衛隊誕生秘話」(別冊歴史読本)なる雑誌がでてきて、パラパラ読んでいる。2003年5月発行なので11年前。
誰が陸上自衛隊の前身である警察予備隊を作ったのか?
 ご存じのように連合軍総司令官のマッカーサー。19950年7月のこと、合わせてのちに海上自衛隊になる海上保安庁の増員。
 前年の1949年7月には国鉄総裁が殺された下山事件、列車暴走の三鷹事件、8月には松川事件など謀略事件が起こされ、労働組合共産党が行ったとキャンペーンを張り、反戦運動の高揚を抑え、その後レッドバージ、「赤旗」発行禁止などへと進む。
 同年、中華人民共和国が成立し、中華民国は台湾へ移転した。
 東西冷戦が激しくなり1950年に挑戦戦争が勃発する。マッカーサーは米軍中心の国連軍を作って朝鮮半島に上陸し参戦する。
 翌、1951年9月にはサンフランシスコで講和条約日米安保調印となる。
 自衛隊は、米国が朝鮮戦争に米軍を大量に送り込むため、手薄になった米軍を守るために米国によって作られた。
 米国が示しながら制定した日本国憲法九条は、米国の手で形骸化が始まった。
 以来、1952年に保安隊に、1954年7月に陸海空自衛隊が発足。
 創設も兵器も訓練もすべて、数年前に戦った米軍仕込み。敗北の受け入れと従順さは今日につづく。
 今や自衛隊は、米軍の2軍となり、海外派兵では兵站中心で集団的自衛権で米軍と戦う。
 そして最近では、中国との攻守のミサイル戦争の組み込まれ、日本の国民と財産を守る任務から、対中国戦の戦場を提供するにまで至る。そのため南西諸島を軍事化し、民間空港港湾も軍事利用し、戦前の学童疎開よろしく、九州各県に
 12万人も避難計画を持ち訓練も行う。
 「他国が攻めてくる」と脅され→日本を「守る」ためとされた米軍、国民を「守る」ための自衛隊は、中国との戦争準備で犠牲者を生み出そうとしている。
 それもこれも大陸侵略、真珠湾奇襲攻撃・対米戦争、戦争遂行者が米国に免罪されて、米国の言いなりいになって、次の戦争準備にひた走る。それを担う自公政権、後押し真実を知らせない主要メディア。
 国民に事実を知らせ、米国の覇権維持のための戦争準備を回避するためにたたかう政党、運動、人たち。
 この差し迫った構図を理解しない、ジャーナリストと称する人もいる。