シュミレーション日本降伏のつづきです。
2章は、島嶼奪還という愚策 となっている。
なぜ、最初に島しょを奪われることを許すのか。素人でも不思議に思える戦略をなぜ?日本はとるのか。この本で知りたい事です。
著者は、イギリス発祥の島しょ防衛の鉄則-「防衛三戦」論を示す。
第一防衛ライン→ 相手軍に対し、防衛線を実施する最前線ラインで、相手国の近くが望ましい
第二防衛ライン→ 主たる防衛戦力によって迎撃して、敵を撃退すべき目標設定ライン
第三防衛ライン→ 相手国軍を迎え撃つ最後尾(最も自国側)に位置する防衛ライン
著者は、米国、中国の防衛三線の例を引きながらその重要性を示す。なるほど。
ちょっと考えたけど、関係国に当てはめると、こうなる? まちがっているかな?
米 国 中 国 日 本
第一防衛ライン→ 第一列島線 第二列島線 第一列島線
第二防衛ライン→ 第二列島線 第一列島線 第一列島線
第三防衛ライン→ 必要なし? 第一列島線
日本は、第一も第二もない。第三どころか、直接の攻撃の拠点と防御の拠点となる。つまり近海とともに、島しょ・日本は、戦場として提供することになる。
台湾有事とは、台湾戦争のこと。それは米中戦争のこと。
日本は米軍出動・自衛隊参戦となり、戦場は、南西諸島・沖縄~日本となる。
防衛の目的が国民が被害にあう事を避けるというのであれば、一番正しいのは、どいうやら米国らしい。
台湾はヒドイ目にあう。米国は、エスカレーションし、本国への核攻撃を招きかねない中国内陸部攻撃を避けるだろう。米国は太平洋の向こう側で安泰だ。
こいった構図だろう。
P74に、中国が「台湾という一つの独立国を消滅させてしまう」とある。
台湾は独立国でなく、国連にも加盟していないし、多くの台湾は中国の一部で「一つの中国」を認めている。日本も。
著者さんなぜ?
ja.wikipedia.org