サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

安保理決議に基づく対北朝鮮制裁の是非

www.mofa.go.jp
 昨日の続きです。どうも‥、上記の北朝鮮制裁の国連決議を読んでも、不公平感がぬぐえない。
 国際連合安全保障理事会決議第2356号 では、
「核、化学及び生物兵器並びにその運搬手段の拡散が、国際の平和及び安全に対する脅威を構成することを再確認し~」とあり、「弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射、核実験又はその他のいかなる挑発も~」とし、「その他のいかなる既存の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画も、完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法で放棄するとの決定を再確認する」とある。
 とある。趣旨に賛成。
 まさに理想的な決議です。なので北朝鮮にだけ適用しないで、全ての加盟国に適用すべきではないか。
 どうですか? 米国、中国、ロシア、ジャパン‥‥、そしてそれぞれの国民のみなさん、賛成していただけますよね。
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 だがこの文には、拡散がダメだと書いてある。持っている国は、核兵器、ミサイルも持っていて、抑止力と称して、″壊滅させるぞ” と脅してもいいことになっている。
 ミサイル技術を使ったロケットがダメ? わからん。
 もともとドイツ軍のV2号から始まったし、基本技術に違いはないし、どこの国も同じでしょう。こじつけとしか思えない。北朝鮮がミサイル技術ロケット禁止なら、同様に他国にも決議を適用したらどうか?

 米国は北朝鮮に対して、核を持たなくても通常兵器で十分な抑止力を持っている。
 北朝鮮を初め、米国に攻撃を仕掛ける国家なんてありえない。そういえば、そんな外的な事をやった国家がかつて存在した。戦前の日本だ。
 米国には「断首作戦」があるし、周辺国の犠牲を覚悟でやろうと思えばいつでも北朝鮮を叩き潰せる。それを防ぐために、北朝鮮が抑止力を持とうとするのもうなずける。
 ここでも、強い国は抑止力を持つは同然だが、気にいらない国は抑止力を持ってはならないとする、身勝手がうかがえる。この不公平を世界が容認しているのが不思議だ。
 だから、核兵器もミサイルも全て禁止する条約を締結したらどうか? そんな危ない兵器に金を使うより、国民の福祉に使おう。環境負荷を減らすために使おう。
 核兵器が恐ろしい兵器だというなら、そうなのだが、だとしたら、とりあえず使用禁止条約を作ったらどうか? 
 多くの国は賛成するだろう。反対するのは米国はじめ核保有国だ。米国に合わせて日本政府は棄権し続けている。
 広島サミットで核兵器の使用・脅し=核抑止力を被爆地から宣言した。これも恐ろしいゴマカシであり、まるで集団催眠だ。