核問題は、北朝鮮に限らずどこにおいても深刻だ。
偶発的な戦争が起こるかもしれない。
不思議に思えるが、敵に対する信頼こそが、互いの滅びを防ぐ方法なのかもしれない。
昨日の「毎日」に核戦争を防いだ人という青野由利記者の記事が載っていた。ウイキペディアも見てみた。
1983年、米軍と韓国軍が演習中、飛行していた大韓航空機がソ連の戦闘機からミサイルで撃ち落とされた。当然、米ソがかなり緊張した。そんな時、核戦争の未遂事件が起こった。
ペトロフは、ソ連軍の戦略ロケット軍の中佐で、核ミサイルの早期警戒の当直の任務にあたっていた。
0時40分、コンピューターは米国から飛来する1発のミサイルを識別、ペトロフはこれをコンピューターのエラーだと考え、上層部にエラーと報告した。
その後、4発のミサイルが飛来すると識別した。
後でわかった事は、太陽光が雲に反射した光を誤ってミサイルと識別した。
ペトロフは、米国からのミサイル攻撃なら何百発ものミサイルが同時に向かってくるはずだと考え、誤作動と、軍服務規程に反する個人の判断を行った。
通常の判断なら、ソ連が核ミサイルを発射し、米国も報復の核ミサイルを発射し、膨大な死傷者をうみだし、世界中に放射能をまき散らし、核の冬で人類は絶滅しかねない状態だった。
そんな偶然起こりかけた核戦争が偶然にも回避されたとうことだ。
ソ連側も米国側も、いつ先制攻撃されるかわからない、すぐに報復し、相手のミサイル基地を攻撃しないと、被害が拡大すると立場から、ためらわず核ミサイル発射のボタンをおさなればならない。と考える。
だれが考えてもバカみたいな恐ろしい話だ。核戦争の恐怖から逃れたいなら、核兵器禁止条約の全ての国が加盟し、核を廃絶することだ。
たくさん核兵器を持って実戦配備している国から率先した、核をなくし、開発も実験もすべて核を根絶する事こそ、恐怖から逃れる道だ。
日本政府は被爆国でありながら、米国言いなりで、核兵器禁止条約に背を向ける。こんな政権は変えなければならない。