今日の各紙の一面。
アメリカがロシアと結んでいる中距核戦力(INF)廃棄条約を破棄すると発表した。条約は半年後に失効する。
無益で危険な核軍拡に拍車をかけることになる。愚かだ。
北朝鮮やイランには、核開発の停止を求め経済制裁を課しながら、自分たちは核を実践配備し、開発をつづける。こんな身勝手な話はなない。
軍拡の主導者は、最強国家の米国だ。先制核攻撃さえ表明している。INFは地上配備の核ミサイル禁止で、艦船、潜水艦、航空機発射の中距離ミサイルは含まれておらず、米国は条約発効前からこれらのミサイルを圧倒的にもっている。特に米国の潜水艦は発見されずに海から相手国に近づいてミサイル(核含む)を発射できる。
米国は弾道ミサイルの迎撃システムにも莫大な軍事費をつぎ込み開発し、イージズ艦・アショアなど日本などにも買わせて配備させている。攻撃も防御も圧倒的だ。これに対抗しようとするロシアや中国との間で軍拡競争に走って世界を危険にしている。
これを支えているのが米国の民主主義。主に国内向けで、国際的には軍事力にモノを言わせる。ロシアも中国国民も、民主主義の程度に差はあれ同じだ。
日本も米国従属で同じ立場が多いが、より現実的に危険になる。
米国が地上発射のミサイルを配備しようとするなら、アジアならまず日本だ。冷戦中は、沖縄に核兵器が配備されていた。米国、米軍に向かうミサイル防衛も、他国攻撃用のミサイルやレーダーほかも日本が受け入れる。
世界中の国民が連帯し、軍縮にこそ向かうべきだ。敵は相手国ではなく、それぞれの産軍複合体・政府だ。