サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

最近、読んだ本、記事

なぜ橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?

「なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?」−(内藤 著)を読みました。 心理学者さんの本で安かったので買いましたが、チラ読みで足りかも、です。 もっとも、政治学者なので「特定の政治的な思想や信条を取り上げたものではない」との断り書きがありま…

反ポピュリズム論③ 橋下現象

渡辺氏は、橋下市長の「選挙では国民の大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」(朝日12.2.12)インタビューについて危険な兆候だと警戒する。 ヒトラーが選挙で首相になった途端、「全権委任法」を成立させファシズムに走った例を紹介し…

反ポピュリズム論② 小選挙区制

「私が見る限り、日本の国会議員は小選挙区制度によって相当程度堕落してしまった」−読売新聞の主筆の渡辺恒雄氏です。 「小さな選挙区で過半数を獲得するために、大衆受けしそうなことだけを言っておけばいいという風潮が政治家の間に広がってしまった」と…

反ポピュリズム論−渡辺恒雄著

民主の代表選び、自民の総裁選び。連日連夜、政党の内輪の事を、なぜこれほど報道??、まったくあきあきする。 両党とも、誰がなっても違いがなく意味がない。そして、ニュースの最後に橋下氏が出てきてコメントで終わり、維新の持ち上げ。これにもへきへき…

2つの問い−「私たちの選択」

私たちは将来、こう問われる可能性がある。 ひとつは、「あなた方は何を考えていたのですか?目の前で北極の氷がすべて解けていくのが見えなかったのですか? 科学者の警告が聞こえなかったのですか?」と。 これは、温暖化と気候変動が進み、深刻な事態を迎…

私たちの選択−アル・ゴア

ちょと前に買って読み損ねていた「私たちの選択」(アル・ゴア著)を読んでいます。 18章にわたり、温暖化解決のための提案を提案しています。今回の紹介は、原発問題。 週間誌か何かで、アル・ゴア氏は温暖化対策のため、原発推進者、との記事を見た記憶…

地球の目線-環境文明の日本ビジョン

「地球の目線」(PHP竹村真一)を読み終えました。読み応えのある内容でしたが、何をどう書くか、戸惑うところです。 「人類と地球の共進化」論は、たいへんおもしろく、ホントにそうなればいいなーと思います。 竹村氏は「人類はその技術文明が進歩しす…

わたしたちの地球は耐えられるか?

「わたしたちの地球は耐えられるか?」(ジル・イェーガー著・中央新書)を読んでます。08年出版でちょっと前の本で「持続可能性への道」を問うたものです。 温暖化問題は、温室効果ガスの排出が原因ですが、その根底に、人類の活動の広がり過ぎがより根本問…

女の革命

女性雑誌「婦人公論」、お堅い表題ですが、私の趣味ではありません。 ですが教えられまして、瀬戸内寂聴さんと上田七加子(不破哲三さんの妻)さんの対談が載ってまして、おもしろかったので紹介します。 瀬戸内さん、90才だそうで、創立90年の共産党と…

地球温暖化バッシング

自然に安らぎを求め昨日は、自転車で西原村の「白糸の滝」まで行って、汗だく、ゼエゼエの体を冷やしながら、 「地球温暖化バッシング」(R・S・ブラッドレー)を読み、今日は、旧泉村の山合いの涼しいところで、残りを読みました。 おもしろかった。気候…

消費税増税を強行、おぼえておけ!

とうとう消費税増税・一体改悪法案が強行・成立してしまった。内容もやり方も、歴史に汚点を残す事態だ。 法律をとおした後、安心したのか野田首相、「政権公約にない消費増税、おわびしたい…」、、だと。 大手メディアも安心して、増税の問題点を指摘して、多…

消費税増税法案、明日採決?

現時点で増税法案の参院採決は明日8日と、夕方に報道されていたが、どうやら伸びるらしい。どうなるのやら? 共産党など7野党提出が提出した不信任案には、解散確約がなければ自民党も賛成にまわる?ようだ?。 それでも民主党から15人に賛成がなければ…

「本当のことを伝えない」日本の新聞

−「ニューヨーク・タイムス東京支局長のマーティン・ファクラーさんが書いた本を読み初めました。ちょこっと紹介。 著者によると、アメリカの場合(おそらく多くの国でも)、新聞記者になる場合、地方の小さな新聞社からキャリアをつみ、実力をつけながらキ…

電通と原発報道

「原子力ムラ」による「安全神話」復活、浸透作戦が始まった。大飯原発再稼動は、その狼煙だろう。 「原子力ムラ」の捉え方を狭くすべきでないと思う。中心に座っているのは、財界でありアメリカであり、それはそれは巨大だ。 電力会社の他にメーカー、ゼネ…

フランスと日本、こうも違う

日本の高齢者はは幸せだろうか?世代別の幸福感はどうなっているか? フランスでは、50歳から幸福感が上向き、60代半ばから70才でピークとなるらしい。 子育てがおわり、仕事から解放され、退職後に第2に人生を楽しむフランス人はイキイキしているゲ…

失業していても幸せでいられる国

「失業していても幸せでいられる国」との表題を見て、「ン? ホーッ…?」と思いながら、買って読みました。(都留民子著・機関紙出版) 「働かざるもの食うべからざる」の日本では、ちょっと考えられないその国とは、フランスのことらしい。知り合いが近く、…

ラダック “懐かしの未来” ④開発

ラダックものは、とりあえず今回は、これで最後に。でもこれは永遠のテーマになりそう。 読めば読むほど、開発や物質文明の未来に不安感が増すのに、かといって昔にもどるわけにもいかないジレンマをひたすら感じています。 子どもの頃を思い出すだびに、モ…

嫌われ者・ミミズの話②

みなさんに「キモイ〜」と嫌がられておりまして、「ミミズの話」は、今回で終わりにさせていただきます。 著者のE・スティワートさんは書いています。「果物や野菜は、環境の産物」「植物や動物から隔てられ、食材をスーパーマーケットの棚でしか見なくなると、そ…

ミミズの話 ①

誕生日か何かの時に、娘がくれた本「ミミズの話」(エイミィ・スチュワート著)。読んでは中断して、また読み、途中なのですが、忘れんうちに紹介しときます。 ぬるぬるした、あのミミズですから、ウチの家族含め、人間さまから、たいへん気持ちわるがられ、…

ラダック “懐かしの未来”③

ひさしぶりですが“懐かしの未来”編を。 インドのヒマラヤのラダックの人たちがいっしょうけんめい働くのは、夏の時期の4ヶ月ほどらしい。(開発される前) (写真は矢山岳から見た泉村) 残りの8ヶ月、冬の間は、雪が積もり農作業はできない。水運びをし、…

ラダック“懐かしの未来”②

92年のリオサミットは、地球環境問題で「持続可能」な開発を打ち出した重要な国際会議だった。私も通説にしがたい、「持続可能」の言葉を前進的と評価をしていた。 ガイア理論のJ・ラブロックは、この「持続可能な、『開発』」について批判的だ。 必要なの…

ラダック“懐かしの未来”①

“懐かしの未来”ラダックから学ぶ-でヘレナは、「ラダックの人々は(かつて)幸福感、生命力、精神力にあふれている」と書いている。 体つきは均整がとれ、健康的。痩せている人はまれで、肥満はさらに少ないようだ。目立つほどの筋肉はないのに男も女も強靭…

ローカルの時代-「村人の幸せ」②

幸せについて考える… 人との関係 「ラダックの人々の幸福感、(残念ながら過去の話として)、すべての子どもたちは、生まれたときから、めんどうをみて愛情を注いでくれるひとが10人はいる。5才のお兄ちゃんから80才のおばあちゃんまで、みんなが子ども…

ローカルの時代-「幸せの経済学」①

近所のYさんから聞いていた「いよいよローカルの時代」(大月書店)を最近やっと読みました。 私のブログの「サスティナビリティ」(持続可能)のタイトルにふさわしい内容です。内容を随時紹介したいと思います。 この本は、ヘレナ・ノーバーグ・ホッジさん(言語…

選択の科学⑨ 「選択は創られる」

「選択の科学」で追加です。「選択は創られる」の節がありまして、面白いので紹介します。 選んでいるつもりが選ばされている [:W150:left] コーラとペプシ、違いはあるだろう。しかし選択しているのは、どうやらイメージのようだ。 こんな実験がある。協力者…

選択の科学⑧ 「選択と情報」

「選択の科学」をやっと読み終えました。⑧回目、最後に「選択の代償」の項から。 延命治療するか? しないか?―選択の不幸 生命倫理学者のクリスティーナ・オルファリらが、アメリカとフランスの親たちに、こんな面接調査を行った。いずれも重病の子どもが延命…

選択の科学⑦ 投票行動は容姿に影響される

久しぶりに「選択の科学」です。 「投票行動は容姿に影響される」の見出し、さもありなん。 カナダの研究で、選挙で選ばれた人は、平均より身長が10センチ高く、ハゲの確率も高くないらしい。 身長と年収が比例の関係にある、と言う研究結果があるようだ。(私…

選択の科学⑥ 吊り橋実験

ある実験が行われた。カナダのある2つの橋。 ひとつの橋は、幅も広く手すりも高く、川まで3メートル、穏やかな川もあり、落ちても命は大丈夫そう。 もう一つの橋は、高さ70メートルの不安定吊り橋、手すりも低い、落ちれば谷底で助からない。 実験開始。…

選択の科学⑤ 欲望の抑制

こんな話があるなら、あなたはどっちを選びますか? A、今から1ヶ月後に10万円もらう B、さらに1ヶ月待ってもらえば、+2万円の12万円もらえる とする場合、さて、あなたは、どちらを選びますか? 実験の結果、ほとんどの人が2万円余分にもらうため…

選択の科学④ 「マシュマロテスト」

S・アイエンガーが「選択の科学」で、「マシュマロテスト」を紹介している。1960年代に心理学者U・ミッシェルが行ったそうだ。 部屋の中で、4才の子どもたちにマシュマロを1個あげて、直ぐに食べたらダメだよと言い、おじさんが帰ってくるまで待てたら、も…