サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

嫌われ者・ミミズの話②

 みなさんに「キモイ〜」と嫌がられておりまして、「ミミズの話」は、今回で終わりにさせていただきます。
 著者のE・スティワートさんは書いています。「果物や野菜は、環境の産物」「植物や動物から隔てられ、食材をスーパーマーケットの棚でしか見なくなると、それが育てられた土壌からますます遠のいてしまう」と。
 どこでどんな状況下で取れた野菜なのか想像しない。魚や牛や豚や鶏は、誰がどこで養殖し、エサに混ぜられたどんな化学物質が含まれているか知らない。家畜を殺す仕事は分業として他人に任せて、自分の手を赤く染めず、そのことを意識しないで済ませている。
 有機農法で栽培された化学肥料で栽培された野菜のほうがカルシウムや鉄分、ビタミンなどが豊富との研究もあるようだ。そこに、ミミズや連携している微生物が果たしている役割も大きいと思う。

 土の中のたい肥を微生物が分解して、作物に栄養を与え元気に育つ。高チッソの化学肥料は、ミミズにとって有害らしく、農薬は益虫も微生物も殺してしまう。微生物がいなくなると保水力も落ちるらしい。
 さてと、家畜や野菜、果物への化学肥料と農薬使用の懸念は尽きない。しかし人間に体に入るまで多少なりとも洗い流されたりもするだろう。
 しかし、どう考えても、人間そのものへの化学物質の直接投与は、種類も量も大きいようだ。心配ないのだろうか?。
 栄養剤もビタミン剤も着色料も甘味料も、抗生物質などのさまざまな薬品も含め、特に日本人こそ、有機ノウホウから程遠い気がする。
 と考えると、どうやら、現代人の排泄物は、化学物質まじりで、むかしのような下肥に使えないかもしれない。

 (と言いつつ連休に実家からもらってきたオクラの苗を我が家の「ネコにひたい畑」に植えたが1日でムシ食われた。農家の方々も苦労が多い)