サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

最近、読んだ本、記事

選択の科学? 恋愛婚と取り決め婚

恋愛結婚の成功と言えばこれ。ご存知、シンデレラの物語。ガラスの靴が足にぴったり合い、シンデレラはめでたく王子さまと結婚。いじわるにも負けず努力したことが幸運をよんだ話で、メデタシ、メダタシ しかし結婚したあと、はたして王子とシンデレラの夫婦…

マルチン・ニーメラーの夢-現代に生きる

ゾフィーは処刑された。しかし抵抗しながらも生き残った人もいた。マルチン・ニーメラーはどんな夢を見たのか? 昨日のつづきです。宮田氏は「ナチ・ドイツと言語」で以下のように紹介している。 M・ニーメラー牧師は、ナチス政権成立前後からドイツ教会闘…

ナチ・ドイツと言語-「ゾフィーの選択」

ナチ・ドイツを言語(宮田光雄著・岩波)。ずいぶん前に買って途中まで読んで、そのままになっていた。後半をざっと読んだので紹介したい。 目次は1、独裁者の言語 2、映像の言語 3、教育の言語 4、地下の言語 5、深層の言語となっている。 著者は、「…

選択の科学③ 選択の有無と生命力

社長の寿命は、従業員よりも長い 選択の自由度に対する認識が、健康に大きな影響を及ぼす研究もあるらしい。(ロンドン大学・M・マーモット教授) 会社の社長の平均寿命は従業員の平均寿命より長いらしい。経営をきりもりするストレスはあるものの、選択の幅…

選択の科学② イヌの選択 

先日のつづきでS・アイエンガーの話を紹介したい。ゴメン!また動物実験。1965年のコーネル大学のM・セリグマンの実験。 2匹のイヌを別々の箱に固定し、無害だが不快な電気ショックを周期的に同時に与える実験。一方の箱には、イヌが鼻でパネルを押せば、2つ…

選択の科学① S・アイエンガー

「選択の科学」-シーナ・アイエンガー著を読み始めました。非常におもしろい。 ちょっとかわいそうな実験が紹介されている。(57年米国ジョンズ・ホプキンズ大学) ねずみを水の入ったビンに入れて、水をかけながら死ぬまで泳がせ「泳ぐか死ぬか」の時間を計る実…

日本のメディアを考える

共産党の志位委員長の講義から抜粋した「日本のメディアを考える」パンフ(100円)が発行された。 2つほど紹介したい。 1、クロスオーナーシップ これは新聞社とテレビ局の系列化で、欧米にはない。 読売は日本テレビ、産経はフジテレビ、朝日はテレビ朝日…

テレビ国家−石田英敬

小泉旋風が政治も社会も支配した頃、月刊誌「論座」で見つけた石田英敬教授の「テレビ国家」論は、非常に興味深く読んだ。 今も、この「テレビ劇場型」政治はつづいている。 劇場政治が比較的前向きな展開だったのは、脱ダムなど長野県知事の田中康夫劇場ぐ…

ヒトラーとは何か を読んで

「ヒトラーとは何か」(セバスチャン・ハフナー・草思社)を読みました。手元の本は、79年1刷で95年には21刷のもの、結構売れたみたい。 この本は、面白いことに、ヒトラーの「生活」「仕事」「成功」「錯誤」「失敗」「犯罪」「裏切り」の項目で書いてある。 ヒトラー…

飯田哲也−朝日ジャーナル

今日も朝日ジャーナルから飯田鉄也氏の話しを紹介したい。まずは、「近藤メモ」。 去年の3月25日に内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長の自己評価メモで、ほとぼりがさめた(ていない)最近までなって、やっと公表された。 4号機など使用済み核燃料の破損…

わたしたちと原発−朝日ジャーナル

今週あたりから「選択」について、「選択の科学」(シーナ・アイエンガー著)について書こうと思ってましたが、本屋で、ツイ… 「朝日ジャーナル」の“私たちと原発”を買ってしまったので、少し紹介したいと思います。 一人目は、ユー・チューブでも多く視聴された…

資本主義以後の世界-中谷巌

「資本主義以後の世界」-中谷巌著を買って読みました。 前作「資本主義はなぜ自壊したのか」が、グローバル資本主義との決別を宣言した書として、いわば良き転向の書として面白かった。 今回も「資本主義以後ー」との表題だったので期待した。もうひとつ、も…

橋下主義を許すな!

「日本再生の切り札じゃないか。カジノ、これしかない。停滞する日本経済に明らかに効果が見込める観光施設を否定するのは間違いだ」(マカオを視察して) 「ゲームセンターへ行ってもみんなそれぐらい使っている。反対する人は観念的に、いいこ子ちゃんにな…

キャラ立ち政治⇒橋下キャラ

「教育は2万%強制」「教育は強制そのもの」「ほっといたら、挨拶だってできません。おしっこだって、その辺でし放題」⇒言いたい放題はこの人、橋下徹氏(11年6月ツイッター)。こんな暴言、口八丁は、なぜか許されている。 もし私が言ったら、“ブログ炎上”でしょ…

働かないアリに意義がある

イソップ物語の「アリとキリギリス」で、働くアリは人間から大きく讃えられている。 上の寓話を意識したような「働かないアリに意義がある」の表題の本を見つけ、大事に迷ったすえ買い、読みました。 私たちが目にするアリは、いつも動き回ってエサを探して…

スポーツは社会にどう貢献できるか

柔道の金メダリスト山下泰裕さんが、共産党の月刊誌「前衛」2月号のインタビューに答えてます。なかなかの内容です。 今から100年前の1911年に、日本体育協会の前身が嘉納治五郎によって設立されたそうです。また嘉納氏は1882年に、それまでの様々な柔術…

茶色の朝 -誰かが朝早く、ドアをたたく

「茶色の朝」(フランク・パヴロフ著)を最初読んだ時、朝の意味が分からなかった。 いろんな種類のネコ、どらネコ、捨て猫が街をはいかいして人間社会に悪さをする。 「茶色の猫」は、都市生活に適している。子どもを産みすぎず、エサも少なくてすむことが選…

ハシズムは伝染する-

ハシズム(第三書館)を読みました。なるほどでした。「ハシズムは伝染する」のコピーがふるっています。媒介するのは、主要商業メディア。 当選直後の3時間に及ぶ会見での橋下・松井−新聞やテレビの250人の記者とのやりとりが掲載されている。 記者の質問…

「どら コーボク」-労働基準監督官 

漫画ビッグコミックで「どら コーボク」(作-小路谷純平/画-石川サブロウ)が連載されています。ビッグコミック 喫茶店で12月、1月と2回の連載を読みました。コーボク⇒「公僕」でしょうか。 企業の犯罪を取り締まる労働基準監督官の話が漫画になるなんて……

自由からの逃走

エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を読みました。私には難しかった。なんとなくわかりましたが、内容はいろいろ参考にして、だいたいこんな感じでしょうか。↓↓↓ 近代の人は中世の封建的な束縛から解放されて自由を獲得した。しかし自由になったけれども…

増税のウソ--三橋貴明著

「増税のウソ」-三橋貴明著を読んだ。私には、ちょっと難しかった。 三橋氏は簡単にいえば、増税すれば、デフレが加速され、税収が減り、財政赤字になり、さらに増税が必要で、「増税無限ループ」に突入してしまうと主張している。現在の日本の状況を、ほぼ言い当てて…

グローバル・インバランス-中野剛志

大企業にモノを言おうとすると「会社が海外に出て行く」の脅しがかけられる。「法人税が高すぎるから海外に出て行く」などは、その最たるもの。 雇用・就職難の不安が大きい中で、これが一番の殺し文句となっている。もちろん言わせるのはスポンサー、振りまくの…

TPP亡国論-中野剛志

「TPP亡国論」-中野剛志著を読みました。中野氏、元々動画を見てなかなか面白いと思っていました。文章が非常にわかりやすい。 保守論壇の見識 保守論壇の人と思うが、少なからず反グローバリズムの立場で論を展開しており、中野氏もその1人と思う。原発…

メディア・リテラシー

最近、よく使っているメディア・リテラシー(読み書き)とは、「情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力」のこと」(Wikipedia)。 つまりテレビや新聞、ネットなどあらゆる情報は、発信側の目的に都合よく、編集さ…

大阪市長選⇒ タレントを選ぶ

大阪知事選・市長選でハシモト派が大差で勝ってしまった。予想どおり、歴史は「繰り返す」のかな?…。 「小泉劇場」以来、この問題には非常に感心あり、対抗策を確立し得ないと日本は変わらんと思ってまして。 先日、中島岳志准教授のハシモト論を立ち読みし…

児玉龍彦教授-「内部被爆の真実」

児玉龍彦東大教授の「内部被爆の真実」を先日、読み終えた。児玉教授を知ったのは、おそらく多くのみなさんと同じように、衆院厚労委で参考人と出席し、「満身の怒りの証言」を行った動画を見たことでした。 この本で知った事は、はやり放射線の被曝問題。遺…

福島原発でいま起きている本当のこと

「福島原発でいま起きている本当のこと」淺川凌著(宝島社)を先日、読みました。淺川さんは、元電機メーカーの原子力部門の技術者で福島第2原発、柏崎刈羽原発の建設、各地の原発のメンテナンスに携わってきた人です。 この本で初めて知った事は、原子炉が…

原子炉圧力容器を矯正-「原発はなぜ危険か」(田中三彦著)

田中三彦氏の「原発はなぜ危険か」(岩波)を先日よみました。12年も前に書いておられます。日立の原発の元設計技師なので書いてあることがけっこう難しかった。 しかし、おどろいた。なんと原子炉の圧力容器がゆがんでいて、楕円だったそうだ。で、真円にする…

元GE技術者-菊池洋一氏

菊池洋一氏の「原発をつくった私が、原発に反対する理由」を読んでいます。元原発メーカーのGEの社員として東海第2原発、福島第一6号機の建設にかかわった人で、反原発運動をしている人です。 原発建設の現場監督をしたような人なので現場サイドの話がよ…

下町ロケット

妻ジュンコです。本日は、私がしたためます…。 台風が日本に上陸し、1800ミリを越す雨が降ったところもあるとか。 今年は、ホントに自然災害に、これでもか、コレデモカと、やられている気がします。やはり、自然の力って 「スゴイ!」です。 話は突然変…