サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

原子炉圧力容器を矯正-「原発はなぜ危険か」(田中三彦著)

 田中三彦氏の「原発はなぜ危険か」(岩波)を先日よみました。12年も前に書いておられます。日立の原発の元設計技師なので書いてあることがけっこう難しかった。


 しかし、おどろいた。なんと原子炉の圧力容器がゆがんでいて、楕円だったそうだ。で、真円にするために、容器の中にジャッキをかまし、つっかえ棒を入れて熱を加えて矯正したそうだ。(カット参照)
 「そぎゃん原発はどこん原発の何号基かいたー?」 「福島第一の4号基タイ。検査中で止まっとったけんよかったバッテン、動いとったなら危なかったタイ。ホンナこつ停止中で良かったバイ」
 知らなかった。原発の現場は「なんでもあり」の世界、事故も起こるはず 
 田中氏が問題を明らかにし、報道もされ(88年)問題になったが、結局「強度上全く問題はない」とされた。
 最重要の圧力容器が「パリン」「「ビシッ」「ポン!」にでもなれば、とてつもない被害を出し、責任を負えないのがわかっているのになんということだろうか? 
 こんなことなら、もっともっと内部告発をすることが必要。過去、原発関連で働いた人、いや、現職さんでもたくさんいるはず。ぜひ、勇気を持って明らかにしてほしい。でなければ表面的な「安全神話」ははがれないと思う。
 告発キャンペーン⇒誰か、まずネットで、ブンブンしてくれませんでしょうか?