サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ハシズムは伝染する-

 ハシズム(第三書館)を読みました。なるほどでした。「ハシズムは伝染する」のコピーがふるっています。媒介するのは、主要商業メディア。
 当選直後の3時間に及ぶ会見での橋下・松井−新聞やテレビの250人の記者とのやりとりが掲載されている。
 記者の質問は、ほぼスリヨリだが、答える二人はホントに絶好調。そつなく、力強く。見える。
 手八丁口八丁 +すり替えワザにしても、論理構成はしっかりして、雰囲気つかんで、場の支配力はたいしたもの、スタジオ化している。
 本には、何人かが寄稿しているなかで、ページに印をつかたのは雨宮処凛。「高齢者は若い人よりお金があって福祉に恵まれている」と言うイメージがあるが、貧困率が高いのは60歳以上の高齢者で20〜22%(全世帯は15.7%)とシンポでの経験を語る。そして逆に「若い人は、自由で気まま…」のイメージが植えつけられている。
 若い世代に借金のつけを残さないためにも、消費税を増税しよう、と説教するのは、先日、掲載された朝日の主筆-若宮氏。(読売と言い分は同じで、読売新聞の第2主筆といった感じ)
 だが、将来どころか、すぐに増税で直撃を受けるのは、給料の少ない不安定雇用の若者だ。
 私の問題意識は、国民の多くの中の、若い層や高齢者層や公務員層への実態と違ったイメージをつくったのは何か?誰の責任か? と言う事。
 実態と違う作られたイメージを選択させられている。現職は本来、まず実績を問われなければならず、その上にたっての都構想の提案だろうに。橋下知事で景気は良くならなかった。くらしはよくならなかった。公務員は減らしたけど借金は増えてしまった。のに。