サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

大阪市長選⇒ タレントを選ぶ

 大阪知事選・市長選でハシモト派が大差で勝ってしまった。予想どおり、歴史は「繰り返す」のかな?…。
 「小泉劇場」以来、この問題には非常に感心あり、対抗策を確立し得ないと日本は変わらんと思ってまして。
 先日、中島岳志准教授のハシモト論を立ち読みし、迷いながら買わなかった「創」12月号を、今日、わざわざ買いにいって、理解のたしにしているところです。
 この論文は、9/24の講演録らしいが、わたしが探っている視点がいくつかあった。
 「不安社会」「信じられん社会」「裏切られ社会」「イラつく社会」は、「敵vs味方の二者択一論」「ズバッと断言」「良し悪しに関係なく、ぶれない事が第一」「金持や権力者よりも隣人をねたみバッシング」する人々を、言われるままに、身振り手振りのままに生み出す。
 「悪くなるか?良くなるか?よりも、ただ単に変化のみを期待する」「強いリーダーに、フンイキで政治をゆだね依存する」「あるネタに、パッと飛びつきパッと忘れるカーニバル社会」「自分が誰を選び、何を選択して現在に至ったか覚えていない、繰り返しの無責任社会」-その根底には、すすむ貧困と格差がある。
 小泉政権の時もで「痛みに絶えれば良くなる」と喜んで、構造「改革」を選択、雇用も社会保障も、地方もズタズタになった。
 隣人(公務員)をバッシングしてスカッとした気になり、いつの間にか公務労働にも非正規者が多くなり、保育士は派遣社員、消防署も郵便局も学校も統廃合になって不便をこうむる。
 しかし、税金は下がらず社会保障は削られ、かえって国も自治体も借金が増える一方。おれらの世代より、息子の世代が確実に貧しくなった。しかし、隣人をたたく。いつしか隣人は隣人をたたく、その隣人は言われるままに隣人をたたく。
 楽な公務員⇒消費税をカスメル業者⇒甘やかされた農業者⇒だらしのない若者⇒次世代に負担回す高齢者。隣人同士が、ところを変えてたたき合わされるイジメ社会。そして、1%は高笑い
 この現象が続いて10年あまり。 ドイツ、イタリアは、とりあえず克服した。日本は真っ最中。私には、今のところ解決策が見出せない。いい本があれば紹介してください。