サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

飯田哲也−朝日ジャーナル

 今日も朝日ジャーナルから飯田鉄也氏の話しを紹介したい。まずは、「近藤メモ」。
 去年の3月25日に内閣府原子力委員会近藤駿介委員長の自己評価メモで、ほとぼりがさめた(ていない)最近までなって、やっと公表された。
 4号機など使用済み核燃料の破損・熔解の可能性まで指摘し、首都圏避難まで言及していた。
 飯田氏は環境問題で、私が最も信頼できる人で、脱原発=温暖化懐疑派でもなく、温暖化回避派=原発容認でもない。脱原発を温暖化対策と両立させる自然エネルギー中心のサスティナビリティをめざしている。
 原発再稼働をめぐっては、現在、夏の電力需要をまかなえるかが大きなポイント。
 飯田氏は、「『電力不足論』は、もはや原発再稼働のための「脅し」でしかない」と批判する。
 停電リスクは、「情報」と「市場」を活用することで十分対応できると言う。
 需要側では、夏の暑い日の午後の数時間のピーク電力のカットが一番大事な問題なので、
ピーク料金をもうける。ピーク電力料金が高くなると、その時間帯は節電しようとして需要が減る。
②大口需要家には、原則として需給調整契約への加入を促す。
③供給側では、他社電力の融通、分散型発電、必要に応じて1時間単位で自家発電から電力買取をするオンデマンド電力買い上げ揚水発電の活用などを実施すれば、十分乗り切れると主張。
 311以後、民主党政権も電力会社も再稼動への動きを強めている。今が正念場。