サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

失業していても幸せでいられる国

 「失業していても幸せでいられる国」との表題を見て、「ン? ホーッ…?」と思いながら、買って読みました。(都留民子著・機関紙出版)
 「働かざるもの食うべからざる」の日本では、ちょっと考えられないその国とは、フランスのことらしい。知り合いが近く、新婚旅行でフランスに行くので、帰ったらホントかどうか聞いてみよう。
 フランスは週35時間労働制で、残業含めても39時間以上働く事は法律で禁止されているようだ。日本はサービス残業まで入れると、どれほど働いている事か…?
 パン屋さんなどのお店は、土日月は、だいたい休みだそうです。月曜まで休みとは信じられませんが、そう書いてあります。もちろん24時間営業のコンビニなどもないそうです。
 そしてバカンスですねー。フランス人の3割、パリでは5割の人が別荘を持っているようで、多くは家族といっしょに、のんびり食べたりおしゃべりしたりして過ごすそうです。
 バカンスや休みを楽しむために、決められた1日7時間はいっしょうけんめい仕事をするようで、日本のように、仕事のために体を休める「休日とは、およそ正反対の労働観、人生観のようです。
 フランスでは、「職場での人間関係がむずかしい」というような事はないそうです。同じ仕事なら同じ給料と待遇で、派遣・非正規も正社員も変わらんらしい。
 どうやら「人間関係」論は、日本に特有の問題のようです。格差をつけ、正社員と非正規がいがみう関係、成果主義昇給での仲間との過度の競争、上下の主従関係が激しいことなど、働き方と働かせ方に大きな問題があるようです。
 そんなにのんびりして、あくせく働いていない、医療費も教育費もだいたい無料の、公務員が非常に多いフランスでは、なぜか?国の借金が少ない
 逆に日本は、これほど滅私奉公で働いているのに、公務員も非常に少なく社会保障も切り捨ての連続なのに、財政赤字が極端に多い。だからと、新聞もテレビも政権も、消費税増税に走る。しかし何かおかしい。
 富を生み出しているのは、労働ですよね。結局、その富がどこにながれているか?これが問題のようです。資料は古いですが参考に。

 
 では、また明日。