サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

リオ+20サミット開幕


 今日、リオ+20サミットが開幕した。テレビのニュースでは、ほとんど報道されていないが、人類の行く末に関わる重大な会議となる。
 1992年のリオサミットから20年たった。はたして、先の会議の合意の方向に、人類は足をすすめたのだろうか?
 「人類の活動が限界点に達している」又は、「今や限界点を過ぎて後戻りできない」かもしれない。 Newsweek 国連報告「地球は既に限界点」

 人類の未来をかけて、さて「どうする?」となるが、どちらかといえば、私は、悲観している方だ。
 「成長の限界」出版から約40年、先のリオサミットからの20年、科学者の早くからの警告に従っていないからだ。ひょっとすると、まだ間に合うかもしれないと、希望は持ちたいが…。
 気候変動、夏場、やがて北極海の海氷が溶けてなくなってしまうほど、地球規模で、大気も海も温暖化が進行している。
 それをどうやって元に戻にもどす?方法はない。この時期の海氷としては、史上最小を突破しそうだ。(赤の線)
 生物史にない圧倒的な速度で、種の大量絶滅をすすめる人類。化学物質の排出、森林と海洋の破壊、水の汚染。生物種の存続は、増えすぎを防ぐ天敵の存在に依拠している。科学、技術の信奉で天敵を駆逐し、欲望をコントロールできないとすれば、滅びに瀕するしかないだろう。
 毎年9000万人もふえつづけ、昨年70億人を突破した。増え続け、贅沢を極める人類を養うための、止めどもない自然収奪・生産、大量消費、大量廃棄がすすめられている。すべてを従属させ、地球と生態系に、自らの足場を失いつつある人類。

  会議の議論に注目したい。希望はすてたくない。しかし現実はシビア。日本は最悪、事態を容認している日本国民は、米国同様、最低レベルかもしれない。やることはまだある。