こんな話があるなら、あなたはどっちを選びますか?
A、今から1ヶ月後に10万円もらう
B、さらに1ヶ月待ってもらえば、+2万円の12万円もらえる
とする場合、さて、あなたは、どちらを選びますか?
実験の結果、ほとんどの人が2万円余分にもらうために、2ヶ月待つ選択をしたようです。当然といえば当然でしょう。
さて、次の問い。
A、今すぐ10万円もらう。
B、1ヵ月後に+2万円、12万円をもらう。
この場合、さー、あなたは、どっちを選びますか?
この問いでは、1ヶ月待つより、すぐもらえる10万円を選ぶ人が多かったようです。
10万円がすぐもらえるとなると、すぐに「何に使えるか?」「何を買おうか?」と、欲望が大きく膨らみ気持ちをおさえるのが難しくなるのかもしれない。
S・アイエンガー氏は、こんな選択が1回ならいいだろうが、人生の中で繰り返しこんな選択をすると、大損することになるだろうと、言う。
欲望は、冷静さを失わせ、熟慮した選択をしなくなる場合が多い。では、欲を抑える方法はないのか…?
昨日書いた「マシュマロテスト」で、我慢できた4歳の子どもに教わることにしよう。その方法は……
おいしそうなマシュマロが見えないように手でおおった子もいたし、よそを向いてマシュマロを見ないようにして、おもちゃで遊んでいるところを想像した子もいた。
中には、あれは雲だと思い込み、口にとろける甘いお菓子であるとの考えを拒絶した子もいた。
さて現実に、日本の政治がいま選択を迫っているのは、おいしいマシュマロではない。見た目も苦い消費税の大増税。介護保険料や医療費の値上げ、年金支給の繰り延べ。生活がたいへんでも、これをしなければ、借金で日本がつぶれてしまうの脅迫の選択が突きつけられている。
正しい情報がない。新聞、テレビがそろって同じことを言っている。こんな時こそ、「熟慮システム」の選択を働かせることが大切になる。
似たような事が前になかったか想像してみる…。小泉さんの時どうだったか? 「痛みに耐えて…『改革』…」、、、結果はどうだったかが思い出してほしい。
原発事故・放射能問題は、私たちに教えた。家族や自分を守るためには、正しい情報を知り行動する責任がある、と。 増税は必要ない。かえって財政も生活も悪くする。
日本は世界で一番の金持ち国、外国にたくさんお金を貸している国。大企業、大資産家には減税に次ぐ減税なのに、欧米のように富裕層への課税強化をしようとしない。大型開発のムダづかい、莫大な原発予算や米軍駐留経費、政党助成金は改めようとしない。弱いものからまきあげて、強いものを太らす。これをやめさせる事だ。
4歳児でも熟慮ある選択ができた。