サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

平和、安保、沖縄

「基地国家日本」の形成と展開③

「基地国家日本」の形成と展開の続きです。 著者は自衛隊が対米従属の軍隊の要素があるとするが、それは政治が生み出すので自衛隊も従属しているとし、政治の責任であって自衛隊の責任ではないといいたいようだ。 政治の責任であっても、本質的に空母を持つ…

「基地国家日本」の形成と展開②

「基地国家日本」の形成と展開-のつづきです。 著者は松竹伸幸氏、いま色々と議論をまきおこしている方です。 . 23年前、今もさらに問題になっている米軍の日本従属の姿を低空飛行訓練からも指摘している。 問題点として著者は、①米軍の飛行訓練区域が事実上…

「基地国家日本の形成と展開

2000年の発行なので23年も前に読んだ本だ。 「基地国家日本」の形成と展開(新日本出版)-現在にも十分通じている内容だし、書いた人が23年前に危惧した以上に、今の日本が危ない方向に進んでいる。 秘密保護法ができ、集団的自衛権の行使も行えるようになっ…

斎藤幸平さんと、玉城デニーさんの対談

KADOKAWAの『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』、『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』の新刊刊行を記念して行われた斎藤幸平さんと、玉城デニーさんの対談動画です。 斎藤さんが基地問題で話をするのは初めてだったと思います…

韓国軍のベトナム戦争 民間人虐殺 ソウル地裁が賠償判決

ベトナム戦争に米国からいわれて韓国軍が参戦し、民間人を虐殺していたことは知っていたが裁判が起こされていたことは知らなかった。 ソウル地裁は、韓国政府に賠償命令を下した。 韓国はベトナムになんの恨みもないはずなのに、同じアジアのベトナムに31…

坂田雅裕元内閣法制局長官

2/5の「平和新聞」に元内閣法制局長官の坂田雅裕さんインタビューが載っている。 坂田さんは「憲法9条2項には戦力を持たないと書いてあるわけです。もし、敵基地を含めて普通の軍隊のような能力と武力行使がてきるとすれば、憲法が禁じる戦力とは何なのか、…

サンフランシスコ体制-過去・現在・未来②

昨日のつづきです。 台湾をめぐっては、日本は特異な位置にある歴史を思い起こす必要がある。 1895年の第一次日中戦争(日清戦争)で中国を敗北させ、日本が西洋列強から受けたと同じような不平等条約を押しつけ、台湾を植民地として手に入れた。その後も日…

サンフランシスコ体制-過去・現在・未来

転換期の日本へ(NHK新書)を読んでいる。その中のジョン・W・ダワーの「サンフランシスコ体制-過去・現在・未来」 自民党が進める大軍拡・敵基地攻撃力の確保、その正面にある台湾問題などは、軍事面だけの報道に偏っているだけに、歴史的な視点で東アジア、…

新外交イニシアチブ

台湾有事=日本有事が偽りだということを広げなければならない。 新外交イニシアチブの動画で猿田弁護士の話に、〝なるほど”知らなかった。そんな報道がないので。 台湾問題で日本以外のアジア各国の姿勢はどうなのか? 多くは台湾支援で一致しているわけで…

自衛隊基地 次々 地下化

自衛隊基地 次々と 地下化 恐ろしいことです。 今週の「赤旗」日曜版です。 基地を地下に移すという事は、周辺は戦場になるということです。 ウクライナ戦争のニュースを見ると、相手の軍司令部や弾薬庫を標的となり破壊したなど報道されます。 熊本市の健軍…

平和国家はどこへ-「毎日」

1日の「毎日」のトップ記事の「平和国家はどこへ」--1/3付けも含め関心を持って読んだが本質論が全くない。 日本の自衛隊と台湾軍がひそかに協議しているはなし。台湾有事、日米作戦計画‥‥。 日米共同統合演習「キーン・ソード23」でのオスプレイやAA7の…

防衛費増額への警鐘--元海自司令官 香田洋二氏

今日の「朝日」、元海自指令官の香田洋二さんインタビューが載っている。 読んで見てなるほどと思った。自衛隊の元艦長、司令官にも、こんな人もいるんだと思った。 真摯に防衛問題を考えておられる。本物の自衛官と思える。 ウクライナ戦争の解説で、自衛隊…

大軍拡・大増税の敵基地攻撃能力

動画を聞いて、、。トマホークってそうとう古い、しかも高い買い物。 私が若い頃に核トマホーク配備反対としていた頃なので。 たしかに、防空能力の(小さい)ない、イラクやアフガンやシリアなどの破壊に米軍が使ってきた。 敵基地攻撃能力を認めた場合でも…

南京大虐殺から85年

85年前の12/13日、当時の中国の首都・南京を日本軍が陥落させ、大虐殺がはじまった。 「赤旗」日曜版(12/18付)が」見開きの特集で当時の新聞報道を検証している。 今に通じている、支配層のメディアコントロールとメディア権力すり寄り。 岸田自公政権が…

防衛省-世論操作の研究

共同通信の記事を見て、ここまで来たか、、×▲◇×× 、、と言った感じです。 税金を使って世論操作、、ロシアや中国のようなことをする。 国民は、自分たちに向けられた操作だと考えて、今のうちに意見をいいやめさせるべきだ。 これは大軍拡と敵基地攻撃と大増…

C130 空中給油

日本で訓練する米軍機で大きな役割を果たしているのはC130だろう。 特殊作戦用の輸送機。空中給油も行う。飛行機に大砲を積んで空から砲撃もする。 狭い日本、山岳地域にも民家はある。 そんな中で外国の飛行機が空中給油の訓練を行う。 当然、対外的な武力…

日本に高額米軍基地

今日の「赤旗」です。 全くもって驚きです。 こんな報道は「赤旗」以外では見ない。 海外の米軍基地で、トップ1位から4位まで、嘉手納家や横須賀など日本の土地にある米軍基地の資産総額が20兆円もあるそうだ。 しかも10位まで8基地を占め、日本以外…

台湾有事共同作戦--レゾリュート・ドラゴン22

レゾリュート・ドラゴン22の日米共同演習がら10月1日から北海道で行われたそうで、平和新聞10/25号が特集し、布施祐仁氏が書いています。 日米共同演習は、島しょ防衛を理由にしていますが、内容は米国の対中国戦略にそって米軍と自衛隊が中国と対峙するも…

台湾有事と日本の安全保障⑧

台湾有事と日本の安全保障のつづきですが、忙しくでゆっくり書く暇がありません、これでおわりにしたいと思います。 批判的考察のために買って読みましたが、相手側の考えを知るためで、それなりに理解できました。 第5章に台湾危機のシュミレーションが書い…

台湾有事と日本の安全保障⑦

台湾有事と日本の安全保障のつづきです。 6章の「日本の安全保障」を考える--では、現在、自民党政権が進める軍事戦略と同じことが書いてある。 「抑止力」がキーワード。 軍事というのは、力の増強を求めること。ただそれは、相手国は「悪」で、我々は「正…

防衛副大臣が統一協会関係者に自民入党依頼 台湾有事と日本の安全保障⑥

なんともイヤハヤ‥‥。 防衛副大臣が統一協会関係者にパーティー券の購入を依頼したり、自民党への入党をすすめたり、その見返りに国会・首相官邸見学までさせていた。 台湾有事と日本の安全保障のつづきでいえば、6章(P336)にスパイ防止法の制定と諜報機…

台湾有事と日本の安全保障⑤ 九条があったから‥‥?

台湾有事と日本の安全保障のつづきです。 第6章は、日本の安全保障を考えるです。 「九条によって日本の平和が→守られてきたVS守られてきたのではない」論がP287に書いてある。 著者らは当然、「日米安保によって日本が安全が守られてきた」とする。 これ…

台湾有事と日本の安全保障④ 米国の安保戦略ASB

台湾有事と日本の安全保障のつづきです。 米戦略の基本はエア・シー・バトル構想です。 中国側の防衛戦略について、米国が名付けた接近阻止・領域拒否( A2/AD)を突破する作戦。 この本で、日本にも直接的影響を与える(P79)作戦構想と書いてあるのは問題…

台湾有事と日本の安全保障③ 朝鮮半島情勢

台湾有事と日本の安全保障の続きです。2章を飛ばして、3章の「劇的に変化する朝鮮半島情勢」です。 北朝鮮は、最近も弾道ミサイルを発射し、問題になっています。もっとも、北朝鮮に向けた、米空母をともなった日米韓の軍事演習を行っているので北朝鮮とし…

台湾有事と日本の安全保障② 米中覇権争いと中国の安保戦略

「世界一の覇権国を目指す中国」---どの国だって大国の指導者は、覇権国をめざすだろう。 かつては大英帝国もそうだったし、スターリンもそうだったかもしれない。日本だって「八紘一宇」でめざして大陸侵略を進めていた過去がある。 もっかアメリカが覇権を…

台湾有事と日本の安全保障① 米中覇権争いと中国の安保戦略

元自衛隊幹部が書いた台湾有事と日本の安全保障(ワニブックス新書)を読んでいる。 軍事の専門家が書いた本なので、下手な批判はできないけど、とりあえず挑戦してみたい。 まず「帯」で、大きく 「さよなら韓国! ウェルカム台湾!」と書いてある。 3年前…

国葬、右翼も反対

安部氏の国葬に民族派右翼が反対している。 デモ・タイムスの動画で、一水会の木村三浩さんの話が納得。 聞いた話では、私の考えと8割がた一致する。 親米右翼、ポチ保守とは全く違い、本当に安保条約に反対し、日本の真の独立を考えている。 木村さん。国…

日米共同演習--ジャベリン実射

今日、山都町の大矢野原演習場で日米共同訓練オリエント・シールド2022が行われ、抗議、監視活動に行ってきた。 9時から、近隣住民の松本さんが陸自演習場前で、演習中止を求める抗議文を読み上げ自衛隊側に手渡した。 その後、演習を監視するテントで待機…

原発新増設へ--自公・岸田政権

今日の各紙の1面トップです。 なぜ? 読売だけ、原発の新増設ではないの? わからん。 この新増設計画、愚かも愚か大問題。 これで再エネシフトは、さらにさらに大幅遅れ。 日本の経済社会も、2流から3流、さらに流国に低下。やがて高すぎる元気代を押し…

台湾危機⑫ アセアンに学ぶ

布施祐仁著の「日米同盟・最後のリスク」の最後の章は、軍事同盟による対立ではなく、「アセアン」の取り組みや中南米諸国の「ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)」の地域安全保障を紹介している。 これらの国々の取り組みは、過去の戦争の反省から…