2000年の発行なので23年も前に読んだ本だ。
「基地国家日本」の形成と展開(新日本出版)-現在にも十分通じている内容だし、書いた人が23年前に危惧した以上に、今の日本が危ない方向に進んでいる。
秘密保護法ができ、集団的自衛権の行使も行えるようになった。
今や敵基地能力を持とうと急ぎ、借金大国が軍事費を2倍に膨らませ、南西諸島地域にミサイルを配備して戦場になる事も覚悟する、中国とのミサイル戦争の準備を始めた。
相手の中国は23年前には想像もできなかったがGDPは日本の4倍になり、技術力でも上回っている。
23年前に書いた人がそのまま、今の日本の姿を見たらどう思うだろうか?
この本では、こんな事を書いている。
日本の現状を米国の植民地型と規定し、「全土基地方式」を取り上げている。
「米軍が必要な場所に、必要な期間、必要な規模の軍隊をおくことができるようになっている」
「横田基地や横須賀基地などに見られるように、首都やその近辺に大規模な拠点基地がおかれていることが、国際的にみて異常である」と。
現在、この事態はさらに進んで、横田基地に米空軍の特殊部隊オスプレイは配備され訓練をしている。日本の自衛隊が米オスプレイを買って海兵隊機能だが、名前は国民に受け入れやすい水陸起動団の名前をつかい米軍と共同演習をしている。
空母を保有し、F35Bを乗せ本格運用を進めている。
実際に装備、訓練を見て、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」との憲法規定はどうなっているのだろうか?
この事態を著者は、どうみているのだろうか?