サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

演習場の風景−大矢野原・日米合同演習

 「熊日」さん「演習場の風景」の連載が終わった。
 ひととおり読んで、11/27で書いた⇒ 大矢野原演習場−日米合同演習 の「ノンビリした話」との失礼なギモンは、訂正しないでいいようです。

  参考に佐賀新聞を紹介する⇒そこが知りたいオスプレイ計画(1) 配備、何のため
 1年前の連載だが問題点が良くわかる。
 旧日本軍の演習場から、占領下の米軍、陸自、日米合同演習場とつづいてきているなかで、「軍」と農民軋轢・抵抗、過疎化と町への交付金、薄れる抵抗感、最後の回は、共存共栄、模索続く、で終わる。ま、これはこれで…。
 「変容する自衛隊」の見出し。だが、変容の内実を理解しているのか?
 来春発足する水陸機動団で言えば、「自衛隊海兵隊化」と言える。海兵隊の任務は、自国防衛ではない。他国への武力行使の先端を開く殴り込み部隊だ。
 記者さん、⑥の最後の段で書いている「演習場を離島に見立て、日米で侵攻した敵を撃破するシナリオだ」が問題だ。
 他の記者さんも同じだが、自衛隊のプレス発表に疑問を感じないで深く掘り下げようとしていない。告白すると、私も最近気づいた。
 「離島に侵攻しようとする敵」を打破し、上陸を許さず国土と住民を守るのが自衛隊ではないのか?
 離島を防衛するのが自衛隊の任務だし、防衛のために日本は、米軍に基地や訓練区域を提供している。
 米軍はそんなに弱いのか? 日本の離島を守り切れないなら、自衛隊にも米軍にも意味がない事になる。
 自衛隊は、守るための訓練、装備を持っているのかか? 米海兵隊と共同と訓練することは、防衛部隊の性格からは、まずありえない。
 陸自が17機も買おうとするオスプレイなんていらない。なぜ買うのか?陸自の水陸機動団が海兵隊をめざすからだ。オスプレイ海兵隊の攻撃用部隊を輸送する航空機だから。
 だいたい、どこの国の軍隊がなんのために日本の南西諸島に上陸するのか? そんな装備と訓練をしている他国軍ってあるのか?(台湾への上陸想定した中国軍ぐらい)
次に、事故続きのオスプレイの危険性が指摘されていない。沖縄に配備された24機のオスプレイうち2機は墜落した。2機はエンジンから煙を吐くなどトラブルつづきだ。
 さらに、仮に米オスプレイが事故を起こして墜落したら、とうなるか? 市街地だろうと民家だろうと警察も自衛隊もその現場には入れない。
 沖縄での米軍機墜落例のように、日米地位協定と日米合同委員会の密約で不当に処理される。すぐに訓練は再開される。