昨日のつづきです。
台湾をめぐっては、日本は特異な位置にある歴史を思い起こす必要がある。
1895年の第一次日中戦争(日清戦争)で中国を敗北させ、日本が西洋列強から受けたと同じような不平等条約を押しつけ、台湾を植民地として手に入れた。その後も日本は中国を侵略し、東北部を「満州国」として傀儡政権をつくって支配し、全面的な戦争に乗り出した。
背景には、日本の西洋列強への劣等感があり、さらに西洋の仲間入りを果たした思いで、アジア諸国への優越感があり差別意識があった。これは右翼層で現在でも残っていて、謙韓、謙中として現れている。
現在、日本は経済力も技術力も中国に抜かれ、その差は広がるばかり。また韓国や台湾などにも一人当たりのGDPでは抜かれ、賃金の上がらない、社会保障の弱い、借金大国に成り下がっている。
しかしその現実を直視せず、米国に従ってさえいれば「心地よい」夢を見られると軍拡大国の道を進んでいて、