サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

民主主義・人権

「食べさせられなくて、ごめんね」−憲法25条1項2項

「最後におなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね」−母親が残したこのメモを、私たちはどのように受け止め、どう考えればいいのだろうか? 「読売」記事 書いたのは、息子の瑠海(るい)君(3)といっしょに、餓死していた井上充代さん(28)。 日々…、…

慰安婦、橋下発言、西村発言

橋下市長・維新の会代表の慰安婦発言が、今の日本の政治と選挙民の現状を示していると思うので、この問題について。 千田夏光の「従軍慰安婦」ほか、慰安婦関係は2〜3冊は読んだ記憶がある。それぞれの立場と主張によっては、隠蔽もあれば、思い違いや過剰…

衆院選無効判決、一票の格差

広島高裁で「1票の格差」に対する判決で、選挙の無効が示されました。初めてですが、当然と言えば当然です。 「違憲」「違憲状態」との判決が何回だされても、立法府がそれに従わず、「投票価値の平等の要求に反する状態は悪化の一途をたどっている」との判…

違憲判決-小選挙区にも

今日はキンカン。でも参加できませんでした、のにカミさんによれば参加が多かったと。311を前にして良かったと思います。 さて先日、東京高裁と札幌高裁で先の衆院選は違憲と判断された。当然と思う。1票の格差が2.2倍、つまり2人分以上あると言うの…

集団的自衛権−解釈改憲

私は、自民党の改憲草案にばかりに気をとられていましたが、「解釈改憲」の問題も重大になってきました。 「集団的自衛権」の容認です。 どうやら安倍総理が来月、オバマ大統領と合う際に、コレ、表明するようです。 解釈しだいで、憲法を変えるなんて、国語…

プロパガンダ-「ネーム・コーリング」

「橋下維新は3年で終わる」本の続きです。 わたしの予感では、橋下氏ブレイクは、もう一回はあると思います。 早ければ参院選出馬?かもしれません。でもま、石原維新の下では、その機会はないと思いますが…。 メディアも、いや国民が、まだ事を理解してい…

レ・ミゼラブル-「国民意識の底流」

私、ミュージカルなど、あまりわからない人間なんですけど、率直、良かったです。 映画-「レ・ミゼラブル」のことです。 まわってくるFBで絶賛のコメントが相次いでまして、妻さまと観に行き行きました。 「民衆の歌」、力が強く湧いてくるようで非常に良か…

「橋下維新」は3年で終わる

「『橋下維新』は3年で終わる」のタイトル、「民衆に『消費』される政治家たち」のサブタイトルに、興味をそそられ買って読みました。 著者の川上和久氏の本は、「イラク戦争と情報操作」を読んだ事があり、今回もそれなりですが、読みながら、橋下維新の考…

異常な違法捜査

今日の各紙の一面では、国公法弾圧事件の最高裁判決が載った。 様々なチラシが配布されているが、この手の事件は、革新系や労組系しか起こらない。イラク戦争反対のビラを入れて逮捕されたものも同じこと。 公務員が私人として、休みの日にビラを配ることの…

下からの大衆運動

持田氏の3回目です。「上からの権威主義」は、日本の軍国主義と「下からの大衆運動」−ナチズム。 ナチスの党員は、表のように、わずか6年で20倍になり100万人を突破している。 しかも年齢構成が18〜30才までが42.7%で、圧倒的に若い人に浸透…

政治におけるイメージの問題

昨日の続き。2番目に「政治におけるイメージ」の問題を持田氏は考察する。 ナチス・イメージは、3回転換しているとして、 ①街頭的・非合法的一揆主義」の党 ②反資本主義・反ユダヤ主義を主張する合法的議会闘争の党 ③反共主義の闘士として、保守との連合を推進…

右からの現状打破

[ 「季論21」2012秋号(写真)に橋下・維新特集が載ってまして、その中の望田幸男同志社大名誉教授の文がおもしろかったので紹介します。 「『ハシズム』とナチズムの間に立って」が表題です。 3つの視点を提起、その①は、「右からの現状打破」です。…

維新・松井幹事長に資金疑惑

テレビに出ましたかねー? 維新幹事長の松井大阪知事の政治資金問題です。私は見てませんが…。 政治資金オンブズマンが政治資金規制法違反の容疑で大阪地検に告発しました。 11/4付「赤旗」日曜版によれば、八尾市にある松井氏の事務所には、1Fには、自…

石原都知事辞任、なら最初から出るな

突然、石原都知事が国政に出るため、都知事を辞任するニュースが飛び込んできた。 無責任でしょうそれ、ニッポン男児の風上にもおけない。途中で仕事を投げ出すなんて、ニッポン人の恥です。 それなら選挙出る時に「途中でやめますが…」と言っとかなきゃー、…

橋下代表の演説、熊本で聞いた

今日、日本維新の会代表の橋下市長が熊本市にくるというので見みにいきました。 演説は上手といえば、やはり上手です。身振り手振り、にこやかに愛想ふりまき、さすが芸能政治家、うまいと思う。 お見事、「キャラ立ち」してます。テレビで言えば、絵がいい…

なぜ橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?

「なぜ、橋下徹の言葉は人の心をつかむのか?」−(内藤 著)を読みました。 心理学者さんの本で安かったので買いましたが、チラ読みで足りかも、です。 もっとも、政治学者なので「特定の政治的な思想や信条を取り上げたものではない」との断り書きがありま…

反ポピュリズム論③ 橋下現象

渡辺氏は、橋下市長の「選挙では国民の大きな方向性を示して訴える。ある種の白紙委任なんですよ」(朝日12.2.12)インタビューについて危険な兆候だと警戒する。 ヒトラーが選挙で首相になった途端、「全権委任法」を成立させファシズムに走った例を紹介し…

反ポピュリズム論② 小選挙区制

「私が見る限り、日本の国会議員は小選挙区制度によって相当程度堕落してしまった」−読売新聞の主筆の渡辺恒雄氏です。 「小さな選挙区で過半数を獲得するために、大衆受けしそうなことだけを言っておけばいいという風潮が政治家の間に広がってしまった」と…

反ポピュリズム論−渡辺恒雄著

民主の代表選び、自民の総裁選び。連日連夜、政党の内輪の事を、なぜこれほど報道??、まったくあきあきする。 両党とも、誰がなっても違いがなく意味がない。そして、ニュースの最後に橋下氏が出てきてコメントで終わり、維新の持ち上げ。これにもへきへき…

コロッと橋下・再稼動容認ー容認せん

NHKで、東北大震災のあと、いつまた巨大地震が起こるかわからないほど、地下でひずみがたまっていると、さっき放送された。たしかに地震がおおい。おおい原発の再稼動は許されない。 昨日の野田総理の記者会見は、ワールドカップ予選に合わせたものではな…

大飯再稼動「急ぐ必要ない」71%

今日の「毎日」新聞に世論調査が載っている。 1面は、ひとつの良い傾向…。 大飯再稼動「急ぐ必要ない」71% 野田民主党内閣が今週にも決定しようとする大飯原発の再稼動に、国民は明確にNO!の意思を示している。「急ぐべき」はわずか23%だ。民主党が…

陳光誠氏が脱出、米大使館で保護

中国の盲目の人権活動家-陳光誠氏が軟禁されていたところから逃げ出し、北京の米大使館に保護されているニュースが流れた。 ■中国:陳光誠氏の自宅周辺 自称「村人」が100元で監視 ■中国:軟禁逃れた活動家、米大使館で保護か 人権弾圧、民主主義の抑圧は、…

原発再稼動で直談判 橋下市長

原発再稼働問題で橋下大阪市長が官邸に直談判。総選挙の争点に浮かび上がらせる狙いからだとしても、原発再稼動に歯止めをかける大きな力になっている。その限りでは歓迎というべきだろう。 橋下氏は核兵器保持を主張したこともあるし、最初から原発反対では…

キオツケー!「君が代」斉唱

異常なことが異常とされない異常。今日の「赤旗」1面。 多くの人は、学校での教員のこと、関係ないと思っているかもしれない。 しかし「気をつけ」まで強制されている。そのうち、いろいろな職場の朝礼や地域でもやられるかもしれない。外形から入り、心を…

マルチン・ニーメラーの夢-現代に生きる

ゾフィーは処刑された。しかし抵抗しながらも生き残った人もいた。マルチン・ニーメラーはどんな夢を見たのか? 昨日のつづきです。宮田氏は「ナチ・ドイツと言語」で以下のように紹介している。 M・ニーメラー牧師は、ナチス政権成立前後からドイツ教会闘…

ナチ・ドイツと言語-「ゾフィーの選択」

ナチ・ドイツを言語(宮田光雄著・岩波)。ずいぶん前に買って途中まで読んで、そのままになっていた。後半をざっと読んだので紹介したい。 目次は1、独裁者の言語 2、映像の言語 3、教育の言語 4、地下の言語 5、深層の言語となっている。 著者は、「…

テレビ国家−石田英敬

小泉旋風が政治も社会も支配した頃、月刊誌「論座」で見つけた石田英敬教授の「テレビ国家」論は、非常に興味深く読んだ。 今も、この「テレビ劇場型」政治はつづいている。 劇場政治が比較的前向きな展開だったのは、脱ダムなど長野県知事の田中康夫劇場ぐ…

「これはあぶねえぞ」−愛川欽也

今週の「赤旗」日曜版に愛川欽也さんが登場。橋下大阪市長の思想調査に強い危惧を表明した。 愛川さんは、「『うちのお父ちゃんは市役所で働いてないからいいや…』となったらいけない」「この動きがもっと強くなれば、国民全体の調査までしかねないですよ」そし…

ヒトラーとは何か を読んで

「ヒトラーとは何か」(セバスチャン・ハフナー・草思社)を読みました。手元の本は、79年1刷で95年には21刷のもの、結構売れたみたい。 この本は、面白いことに、ヒトラーの「生活」「仕事」「成功」「錯誤」「失敗」「犯罪」「裏切り」の項目で書いてある。 ヒトラー…

橋下-思想調査⇒主権者学習の機会

橋下主義に対する批判、橋下劇場の観客に対する各界のコメントがひろがっている。3/4日の日曜版。 ルポライターの鎌田慧さんは、橋下市長の思想アンケートに対し、「長いこと大企業の職場支配とか組合つぶしとか取材してきましたけれど、聞いたことがない」と…