サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「橋下維新」は3年で終わる

「橋下維新」は3年で終わる ~民衆に「消費」される政治家たち (宝島社新書) 『橋下維新』は3年で終わる」のタイトル、「民衆に『消費』される政治家たち」のサブタイトルに、興味をそそられ買って読みました。
 著者の川上和久氏の本は、「イラク戦争と情報操作」を読んだ事があり、今回もそれなりですが、読みながら、橋下維新の考えを支持する立場がわかるので、ここはリテラシーを高めながら読みました。
 日本における現象、「小泉旋風」にしろ「政権交代旋風」にしろ、今回の「橋下維新旋風」にしろ、予定なく、下準備なくはじまることはないと思っています。
 風を吹かせる「旋風器」が必要です。
 テレビを中心とした大手メディアが四六時中、これでもか、と情報操作の風を吹かせなければ、庶民に、庶民の存在・実態、その願いとは、反対の事を認識をさせるのは困難だからです。
 公務員、生活保護バッシングが最たるもの。「公務員を減らせ」「給料減らせ」「議員減らせ」「保護を減らせ」などなど、まるで悪人のような扱いです。公務員は、減らしに減らして、OECD27ヵ国中最低の人数。増税・負担増ばかりなのに、国の財政悪化が進んだのが現実です。
 テレビ・新聞は、カネ持ちの批判はしません。減税で恩恵を受けている1%様がスポンサーだから。
 テレビの高級取りのコメンテーターや司会者が、自分たちよりはるかに収入が少ない人を叩く腹立たしさ。しかし指を刺された人々が困惑する事に、溜飲を下げ喜びを覚える哀れな視聴者。これが客観的な構図です。
 そんな背景があってはじめて、橋下市長の過激な声な一言が人々に深く浸透する。もちろんテレビタレントなので、テレビ日常の延長として。
 著者は、事実関連の重要性、メディアや情報の社会的役割をあまり意識されていないように見受けられる。
 次回は、学ぶことができた点をいくつか紹介します。