サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

橋下徹の言論テク①-「仮想の利益」

  次の総選挙で橋下・維新の会が「台風の目」として、みんなの党との連携や新党結成の話が盛んです。とりあえず注意深く見守るとして…。
  実は、アマゾンの中古本を探していまして、、、写真の橋下「本」です。
 昨年の秋ごろは、2千数百円だったので、もう少し安くなったら買おうと思っていたのに、最近はだんだん値段が上がってきて、中古本なのに今日は、17700円にもなっていました。
 コピーがふるっています。「どんな相手でも丸め込む48の極意 「思い通りに相手を操る非情の実践テクニック!」「言い訳、責任転換、ありえない比喩、立場の入れ替え、前言撤回…
だ、そうです。
 わーっつヤバッ…、国民、丸め込まれそう… ○◎●、△×◩☁…。
 手元に本がないので、「橋下-言論テクニック」を中島岳史教授の解説で紹介することにしましょう。(第三書館・ハスズムより).
「仮想利益」を与える手法
 橋下氏は、交渉において相手を説得するには、①合法的に脅す  ②利益を与える ③ひたすらお願いする  の3つとのべ、最も有効なのは、利益を与える事とのべている。
 「実際には存在しないレトリックによる利益だ。不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”」と言っている。
 これが「仮想の利益」で、これを有効に起動させるのが「譲歩の演出法」だそうだ。
 「譲歩とそれに伴う苦労は徹底的に強調し、演出すべきだ。譲歩と呼べない些細なことであったも、さも大きな譲歩であるように仕立て上げる」「相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させること」「こちら側の苦労を強調する」
 そして、「譲れるものと、譲れないもの明確に分別しておく」事にし、最初はハードル高くして提案、譲れるものを譲って『仮想の利益』を相手にあたえる交渉術らしい。なるほどオレも明日から使おうかなー。
   相手を言いくるめる詭弁の極意
 「絶対に自分の意見を通したいときに、ありえない比喩を使うことがある。たとえ話で論理をすり替え相手を錯覚させる」ようだ、恣意的に。 弁護士として、裁判所でも通用したのかなー。
 橋下氏は、職員基本条例に関連して市営のバス運転手を例に「ドライバーがどれだけスピード違反をしようが、信号無視をしょうが、身分になっていると、運転手の交替はない。それが日本の公務員制度です」と身振り手振りでしゃべると、「そーだなー」と思い込みそうな気がする。
 しかし飲酒運転で捕まって免職される公務員の報道は、よくあり誰も知っている。しかし錯覚させられる。それほど先入感としても、「親方日の丸・公務員」へのねたみが深いのかもしれない。それだけ民間の給料ダウンが激しいのかもしれない。