今日、日本維新の会代表の橋下市長が熊本市にくるというので見みにいきました。
演説は上手といえば、やはり上手です。身振り手振り、にこやかに愛想ふりまき、さすが芸能政治家、うまいと思う。
お見事、「キャラ立ち」してます。テレビで言えば、絵がいい視聴率は高くなるでしょう。瞬間的に。
主な主張は、民主党の政権交代を批判し、日本を変えるには既成政党でない維新の会が必要。大阪でやっていることを全国でするという事でした。
お年寄りに負担を求める話もしました。独裁批判をかわすため、妻の話も持ち出しました。聴衆うけする話ですが、職員に対する思想調査が憲法違反でも独裁でもないこと説明しないことには、お話にならない、です。でも、笑いはとったので、聴衆うけはしていました。
新党VS既成政党もおかしな話です。そんな分類は、意味がない。
ところで、 既成政党といえば、やはり自民党でしょう。
しかし橋下代表の、自民党批判は、全くナシです。
民主党がやっていることは、第2の自民です。政権交代は、政権派閥の交代みたいなもの。どうやら維新の会は、民主よりも自民に近い、第1.5の自民党なのだろう。彼の話には、すり替えがある。
しかし具体的なこと、「八策」の中身を言わないのは、なぜ? と思った。
原発の是非を言わず、消費税増税の是非を言わず、TPP言わず、沖縄や領土、外交にも全くふれない。国政政党の代表の話としては、おかしな事ですが、ギモンもった聴衆は少ないかもしれません。
大まかに言えば、各分野の問題であなたの思いは?⇒で答え( )です。
そして、分類するなら、こうでしょう。
原 発⇒ なくす党( ) VS推進の党( )
消費税増税⇒ しない党( ) VS推進の党( )
TPP参加⇒ しない党( ) VS推進の党( )
憲法9条「改正」⇒しない党( ) VS推進の党( )
オスプレイ配備 ⇒しない党( ) VS推進の党( )
で、橋下・維新の会は、それぞれ推進の立場で自民・民主・公明と同じです。忘れてません原発問題。
橋下氏が夏ごろ言っていた「秋頃の原発再稼動中止」どう言うのかな? と期待したのに言わずじまいでした。
各争点で共通しているのは、結局、国民の願いに応えるか、VS財界と米国の要求に応えるのかです。
財界・米国言いなり⇒しない党( ) VS推進の党( )
政策動機・カネ⇒ 自前の政治資金の党 VS企業献金、政党助成金の党です。
それは、ほぼ日本共産党他 VS自民から別れたりくっついたりの諸党+大手メディアです。
だいたい今の日本に、政治に新党がいくつあると思います? 戦後、数え切れないほどの新党ができ、期待しては、裏切られ消えた。
松野氏も、細川・日本新党⇒新進党⇒民主党⇒日本維新の会と渡り歩いた。
橋下代表は、盛んに既成政党や既成団体の批判を繰り返した。しかし参加された大半は松野氏の後援会から動員された方々だろう。
そして橋下・維新こそ、関西経団連と言う最大の利益誘導団体のために動いている政党だ。橋下市長は、関経連と懇談して、大飯原発再稼動を容認した。もっとも原子力村の一員の大手メディアは、まもとに報道しない。