サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

持続可能な社会

「資本主義の次に来る世界」⑤指数関数的成長

「資本主義の次に来る世界」のつづきです。 投資家が成長を追い求める。著者は、価値増殖を求める資本の運動から、「人間が必要」とする事より利益にこだわると指摘する。 更に言えば利益よりも利益率に、どれだけ成長するか、成長率を追い求めているという…

「資本主義の次に来る世界」④アニミズム

「資本主義の次に来る世界」のつづきです。「二元論による人間と自然の分断」の節も面白かった。資本主義を推進させるうえで、暴力以外に、人間は自然とは違うものという二元論が浸透させられたというものだ。 30万年に及ぶ人類社会の初期、人々は生存が周囲…

資本主義の次に来る世界」③

「資本主義の次に来る世界」-この本は、資本主義の成長主義の害悪を歴史的に明らかにしている。囲い込みは、ヨーロッパで行われたが北米など新大陸「発見」、探検という形でグローバルサウスに広がっていった。それは自然と人間の囲い込み略奪。 著者によれ…

「少ない方が豊かである」②「資本主義の次に来る世界」

「資本主義の次に来る世界」(東洋経済・ジェイソン・ヒッケル著)の続きです。 「はじめに」の部分は、「人新世と資本主義」なっており、人類が破壊しつつある地球の様々な姿を概括し、その原因は資本主義というシステムにあることを明らかにした。 そこか…

少ない方が豊かである①

「少ない方が豊かである」ン~??? どういうことでしょう。 で、この本「資本主義の次に来る世界」(東洋経済・ジェイソン・ヒッケル著)を読んで知りたいと思います。 この方、文章がうまい。わかりやすい。どうやったらこんな文章書けるんでしょうか? …

江守征多-脱成長考

これはなかなかです。 脱成長論、ここまで来た。 時代が求めることに応える反応。 . news.yahoo.co.jp

グローバル気候マーチ--世界で

3月3日のグローバル気候マーチ。 日本ではニュースなし。 世界では、行動が広がっている。 「赤旗」は、下のように報道。 .

世界気候アクション2023.3.3

今年の世界気候アクションが3月3日に行われます。 熊本でも何かやろうとなって、若いメンバーが小規模ながらスタンディングを行います。どうぞご参加ください。 ウクライナで戦争、台湾めぐって日本も敵地攻撃ようのミサイル配備を急いでいる。 安全保障問…

南極海氷が史上最少

やがて春に向かうこの時期、南極は夏から秋へと向かいます。 この時期、南極の海氷が最小になります。 そして今年は観測史上最少を記録しました。赤い線が今年です。 昨日のブロクで南極の氷床融解による海面上昇の事を書きました。 科学者がいくら警告して…

斎藤幸平さんと、玉城デニーさんの対談

KADOKAWAの『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』、『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』の新刊刊行を記念して行われた斎藤幸平さんと、玉城デニーさんの対談動画です。 斎藤さんが基地問題で話をするのは初めてだったと思います…

「食」からも地球を考える

今週の「赤旗」日曜版です。 モデル・環境活動家の小野りりあんさんが囲み記事になっています。 ヴィーガンは動物性食品を口にしないことですが、小野さんは自身の体験を語っています。 日本では、まだまだ馴染は浅いヴィーガン。 でも、肉食の環境負荷が極…

ゼロからの「資本論」

斎藤幸平氏の「ゼロからの『資本論』」を読んだ。新書版でもあるが、わかりやすく書かれている。 そうですね、資本論の文章を「正確」に解説するというより、現代の視点から見れば、マルクス資本論が言いたいことは何なのか? といった観点に思える。 なので…

コモンズとして考える神宮外苑

どうぞ動画、記事をご覧ください。 若い頃、東京の千駄ヶ谷で働いていて、総武線ガード下の明治通りの歩道がバイクの置き場だった。 時おり神宮外苑、銀杏並木あたりも行ったことがある。 オリンピックのための巨費の国立競技場が作られ、今度は近隣が開発さ…

山岳氷河-今世紀中に2/3消滅‥

研究グループによれば、IPCCに示した各国の温室効果ガス削減を実行したとしても、今世紀中に68%の山岳氷河が消滅るすらしい。各国はの削減目標は、あくまでも目標で、現在、目標通りには進んでいない。とすると7割以上の氷河が亡くなるかもしれない。 ス…

夏の南極、海氷最小

年頭の南極の氷が激しく溶けている。赤線が現在の海氷の面積。 南極氷床は安定しているとされていたが、昨年暮れから融解が激しく、観測史上最少を大幅に更新している。 重要な問題だけど、ニュースにならない。 100年後、どうなるのか? 一番の心配は、海…

LIMITS-脱成長から生まれる自由③

自由とは「必然の洞察である」と、若いころ哲学の本で学んだことがある。 つまり、対象の性質や構造を知り、それに応じた働きかけをすれば、望むことを実現する自由を得られる、ということのようだった。 ただ今日からみて、どうだろうか? この本は、そのこ…

小野りりあん

今週の「赤旗」日曜版です。 モデルで気候活動家の小野りりあんさんのコラムが載っています。 グレタが「学校ストライキ」を初め、世界中の若者が気候危機打開に立ち上がった。 コロナパンデミックが起こり、ウクライナでプーチン戦争が起こり、人々の関心が…

LIMITS-脱成長から生まれる自由②

LIMITS-脱成長から生まれる自由の続きです。 やっと読み終わったけど、集中力不十分で理解不十分。 でも、地球環境問題を学んでいる身として、これまでと違う視点に気づかせてくれたことには感謝したい。 脱成長は一応理解していたつもりだが、関連している…

LIMITS-脱成長から生まれる自由

LIMITS-脱成長から生まれる自由-ヨルゴス・カリス著を読んでいる。 けど、忙しく集中して本も読めない状況なので、頭に入らず難しい。(もう少し頭良く生まれたかった) でも、マルサスの人口論、ローマクラブの成長の限界、最近の脱成長論の考察を見ると、…

地球上で今日も、 たくさんの新しい命が生まれただろう。 植物は種から芽を吹き出し、野生生物も家畜もペットも生まれただろう。 生態系を軸としたそれらの総体が、 ひとつの生命体であるかのような相互作用をしている地球。 無限とも思えるほど繰り返してい…

「希望の歴史」Humankind⑩

南アフリカのアパルトヘイトが終わったのは1994年4月に、全人種が参加する選挙でネルソン・マンデラが大統領に選ばれたからだ。歴史の進歩を思い起こさせる知られた話だ。 だが、こんな話は初めてきいた。Humankind「希望の歴史」のつづきです。 実はマンデ…

「希望の歴史」Humankind⑨ コモンズの悲劇

Humankindの続きです。 著者のブレグマンは、小学4年の時に学校で、「それぞれの能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」という共産主義の原理を教わった。 しかし実際に「共産主義」といわれるものは、旧ソ連にしろ、今の中国にしろ、先制支配の国家され…

地域から変える--岸本聡子さん

新婦人しんぶんの12/3号に杉並区長の岸本聡子さんが載っています。なかなか良い記事、紹介します。 岸本さん、パートナーシップ条例をつくるそうです。 これは同性カップルなど「結婚に相当する関係」と認め、お互いを「パートナー」とする証明書を発行する…

「希望の歴史」Humankind⑧ 刑務所

その国がどんな社会か? を、見るにはどこを見ればいい? . たしか刑務所だったと思う。 アメリカの刑務所で刑期を終えて社会に出て、再び犯罪を起こす再犯率は世界一で2年以内に刑務所にもどるのは60%に至るそうだ。ところがノルウェー全体では20%、…

グレタ・トゥーンベリ編著『気候変動と環境危機 いま私たちにできること』

prtimes.jp www.youtube.com

マーヤ・ゲーペル

globe.asahi.com courrier.jp

斎藤幸平・奥田知志さん対談

斎藤幸平さんと奥田知志(抱樸理事長)さんの対談がとてもよかった。 奥田さん、スゴイことをやろうとしています。ご覧ください。 . www.youtube.comwww.youtube.com

COP27 人権あってこそ

COP27がエジプトで行われています。 期間中、「赤旗」(11/19付)は連載しています。 ここにきて若者や先住民の問題提起は、「人権なくして気候正義はない」とにスローガンに示されています。 再エネ利用やEVに乗る事のないアフリカなどの鉱山労働者。 先進国…

希望の歴史② 蠅の王

「希望の歴史」のつづきです。 「蠅の王」って本は読んだことがない。 ノーベル賞文学賞の作品なのに不勉強だったかなぁ。 どんなスリーリーだったか詳しくは、ウィキペディアを見てほしい。 無人島に取り残された少年たちが、最初は仲良くやっていたが、そ…

気温上昇つづく

今日の「赤旗」です。 COP27が始まりました。会議は繰り返していますが、気温上昇は続いています。 温室効果ガス排出が減らないので‥。 海面上昇もつづく。