サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

敗北を抱きしめて


 戦争の加害者として取るべき行動も、被害者としてなすべき行動も、民衆にゆだねられている。国家は、それを妨げようとする。
 二度と国家として戦争を起こさず、加害者にも被害者にもならない保障だった憲法。現実は、基地を与えカネを出して加害の側にたっている日本ジン。
 「敗北を抱しめならが、日本の民衆が『上からの革命』に力強く呼応したとき、改革はすでに腐食し始めていた。身を寄せる天皇をかたく擁護し、憲法を骨抜きにし、戦後民主改革の巻き戻しに道をつけて、占領軍は去った…」―ジョン・ダワー著(岩波)の『敗北を抱きしめて(上下)』。
 私のの問題意識に合致し、認識をひろげてくれた、周辺の情報にはあまりない、伏せんをいっぱい貼って4年ほど前に読んだが、もう一度読み直そうと思っている本です。「上から民主主義」「天皇制民主主義」「与えられ民主主義」など、現在に続く日本の戦後を知るうえで貴重な本、おすすめです。民主主義って、やっぱり獲得民主主義に限りますよねー。意外にも、これベストセラーだったようです。