サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

戦争プロパガンダ10の法則

 6年前に読んだ本ですが、戦争を国民が支持する理由がわかります。紹介します。

 ①「われわれは戦争をのぞまない」 ②「しかし相手側が一方的に戦争を望ん(でいる)だ」 ③「相手の指導者は悪魔のような人間だ」 ④「われわれは偉大な使命のためにたたかう」 ⑤「敵は残虐行為をおこなっている」 ⑥「敵は卑劣なやりかたを用いている」 ⑦「我々の受けた被害は小さく、相手に与えた被害は大きい」 ⑧「知識人や芸術家も戦いを支持している」 ⑨「われわれの大義は神聖である」 ⑩「この正義に疑問を投げかけるものは裏切りものである」。「戦争プロパガンダ10の法則」(アンヌ・モレリ著)をイラク攻撃に当てはめれば次の言葉はどの位置に並ぶか……。
 「大量破壊兵器」「テロリスト」「アナリスト」「自由・民主主義」「フセイン」「誤爆」「ピンポイント」「自爆テロ」「新しい戦争」「非対称」「オイル」「国益」「報復」「大義」「ハイテク兵器」「国境線」「犠牲者」「神」「国際法」「聖戦」。
 いわゆる「民主主義」国家で政府は、開戦(参戦)にあたり国民の同意を得ることが不可欠となっており、そのため、戦場よりも先に、占領すべきターゲットはメディア。
 戦争か平和かをめぐってメディア獲得のたたかいはつづく。「自己責任」論めぐる論議は、イラクにいた彼らが、なによりイラクの生々しい現実を知らせてくれることで、ひとつの決着がつくと思う。 (熊本民報「火の国」04/5/9)
 イスラエルパレスチナ。相手の犠牲が10倍でも100倍でも、過去には逆の立場だったとしても、法則が貫徹している限り侵略は続く。しかし、いつか…。