米国は、20年間にわたって攻撃してきたアフガニスタン戦争に敗北し敗退した。
米軍が撤退するなかでタリバンが首都カブールを制圧した。
一連のメディアの報道は、この戦争の開始から敗北まで、終始アメリカ側の情報を流してきた。
ニュースで米国の犠牲者や戦費は出すものの、侵略を受けたアフガン側の被害は出さない。
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計 兵士死者
米 国 2448人
治安部隊 タリバン 民間人死者
アフガン 6万6000人 5万1191人 4万7245人 計 16万4436人
(赤旗8/17付)
対テロ戦争なるものが失敗に終わっても、憎しみしか生み出さないことを示した。
そもそも歴史的な略戦争や植民地支配の反省が弱い米国は、何かあればミサイルを他国にぶっぱなし、爆弾を落とす攻撃的な国家で、多くが誘導されるままに酔いしれる国民性がある。テロと戦争、どちらかといえば侵略戦争が先にある。
国内では民主主義や人権を実現しても、他国には国内民主主義の多数決を利用して、武力介入し、民間人でさえ犠牲にする。
そもそもビンラディンを生み出したのは米国だ。イラクのフセインも同じ。利用し、殺害する。
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タリバン政権が女性や人道上の立場を進歩させ、世界が介入するころなく、再生するように願っている。
中村哲さんが生きていたら……と思わずにはいられない。