サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

オッペンハイマー

 映画オッペンハイマーを観てきた。
 アカデミーを受賞したとかだが、良くわからない内容だった。
 原爆の構造や製造過程などは、だいたい知っているのでわかったが、音がうるさすぎて、効果音もきつくて。
 赤狩り問題がこれほどとは思わなかった。
 核軍拡競争の懸念を持ったオッペンハイマーは理解する。
 でも、おそらく核廃絶や世界平和推進に貢献する映画ではないだろう。
 悩むオッペンハイマーは、物語としては良いかもしれないが、苦慮する科学者が核軍拡競争にストップをかけられるとは思わない。せいぜい、権力者や軍に利用されるが落ちで、ずっと繰り返している。
 ぞうぜなら、広島・長崎以後の核軍拡競争の危険な実際、しかし今のところ、核爆発戦争は起こしていない理由など問う方が興味深く意味あると思う。
 なんせ、世界一番戦争好きで戦争する米国の映画で、自国の市民が爆撃されたり地上戦をたたかったり、戦争で焼け焦げた体験もない国で、そんな発想文化はないように思える。
 西部開拓時代から、侵略を旨としてきた国家で、それを正当化してきた歴史の国だ。西部劇が象徴的だ。
 ベトナム戦争ほか、米国に真の平和のための戦争映画は作れない。侵略者の米国が侵略するなかで兵士の犠牲を悲しむ程度だ。
 だから米国は戦争を続ける。本国戦争は避ける前提で。