サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

君たち、中国に勝てるのか③ 君たちは戦争するつもりか

 「君たち、中国に勝てるのか」と問う彼らは、中国と戦争するつもりです。
 抑止力のためと。
 逆に中国の立場からの日本の対する抑止力の向上も想像してみる必要がある。
 中国側は、日本から中国に向かうミサイル、その基地建設に対抗するため、更にミサイルを増やし、艦船を増やし、無人兵器を開発し、宇宙に軍事衛星をばらまき、AIを開発し、と日本を上回る軍拡へと進むだろう。
 中国の1/4しかないGDP、疲弊する技術と日本の国力では、この軍拡競争には、完全に敗北する。
 そこで頼みの綱とするのが米国だ。
 だが、米国は日本の身の程知らずを利用はしても、そこは歴史ある大国、自国へのエスカレーションは絶対にゆるさない。
 その場合は、あっさりと日本を捨てる。
  尾上元空将は、米インド太平洋軍の司令官たちとの話し合いで、彼らに率直に質問。
「中国本土の航空基地をたたいて航空優勢を取る必要があるのではないか」と。
「そうなると中国との本格的な戦争に発展し、核戦争へのエスカレーションを招きかねない」と答えたという。
 尾上氏は、「米軍は、中国のミサイル脅威の外から可能な限り限定した作戦で戦うということを前提に作戦計画を作っているのです。アメリカは政治的にはどんどん中国にプレッシャーをかけているけれども、軍事的にな態勢はリスク回避を重視した慎重なものだ」と語る。
 当たり前のことでしょう。本国の国民に危害が及ぶような戦争は絶対しない。
 ところが日本の指導者は、自国をミサイル戦争の戦場にし、捨て石、捨て駒にされるのを自ら望んでいる。住民犠牲、無責任の極みだし、どんでもない愚かさだ。