サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

君たち、中国に勝てるのか ②

「君たち、中国に勝てるのか」のつづきです。
 こういう本も読むのは、彼らの認識、考えを知りたいからだ。
 彼らのいつもの言い分は、「台湾有事は日本有事」、だから台湾戦争になれば、距離が近いので南西諸島は戦闘区域に巻き込まれる、との単純な理屈だ。
 距離が近いから戦争に巻き込まれるわけではない。
 日本の米軍基地から米軍が出動し、中国と戦闘するからだし、自衛隊も一緒に中国を攻撃するからだ。
 兼原氏が「戦後の日本は『唇歯の関係』にある外郭の旧大日本帝国領、韓国と台湾アメリカから守ってもらい、その代償としてアメリカに基地を使わせることを約束しました」とある。
「戦後も日本と、韓国と、台湾の安全は、最初から一体なのです、それは大日本帝国時代と変わりません
と断言している。安保6条-極東条項の解説のつもりだが、先の戦争で亡くなった日本兵士が生きていたらなんと言うだろうか。
 全く驚くほかない。台湾や韓国の人たちが聞いたら、さぞ怒るだろうな。
 戦前思考のまま+米従属だ。
 植民地主義を変えてないのだから。
 一人当たりGDPで、日本は韓国に抜かれているのに。
 彼らは、日本の旧軍国主義時代の考えを、アジア情勢にそのまま当てはめようとしている。ただ命令権者が米軍に変わっただけ。
 そして兼原氏は、アメリカは台湾を中国の一部と認めたことがないとし、「一つの中国」は、国際法上のフィクションと言い切る。
 では別の本の別の角度から論じてみたい。