休んでいた「転換期の日本へ」の続きを読み終えて、先島諸島の歴史問題について少し学んだので、書いておきたい。
今、宮古島、石垣島、与那国島などの先島諸島には、自衛隊のミサイル配備が進んでいて、中国とのミサイル戦争の最前線にいる。
沖縄本島には、米軍基地があり、長く住民は苦しんできた。
だが先島諸島には、米軍基地がなく、自衛隊基地もなかった。
冷戦時代に沖縄には核兵器が配備されていて、中国が近くにあっても安全保障上は、それで問題なく済んでいた。つまり平和だった。
「冷戦のあいだ、中国大陸は敵であったが。与那国島には軍事施設はなく、拳銃を持った警官二人が法の番人だった」そうだ。それで済んでいた。平和だった。
ところが、今や戦場になる危険性が出てきた。有事になった場合、シェルター建設や島民避難の問題が出てきた。
それは中国に対峙する自衛隊基地ができ、ミサイルが配備され、弾薬庫ができ、レーダー基地が建設されているからだ。
こちらが基地を作れば相手も、対応して軍事を強める。
こっちが向こうを狙いば、当然に、向こうもこっちを狙う。
戦う組織としては覚悟の上かもしれないが、住民はたまったものではない。子どもたちは、選挙権すらなくて、一方的に被害を強いられるばかりだ。
愚かなことだ。軍拡競争に走りやすい、「抑止力」論の愚かさだ。
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(与那国島の写真:ウィキペディアより)