「アメリカの対中軍事戦略」(アーロン・フリードバーグ著)なる本を、高かったけど買って読んでます。
辺野古新基地建設、南西諸島への自衛隊の基地建設、水陸起動団(海兵隊)やオスプレイ配備など、日本の軍事強化をめぐる根底には、ひとえに米国の軍事戦略にあると考えるからです。
エアシー・バトルの先にあるもの---とのタイトルがついています。
当然ですが、この本は米国の国益第一主義の立場から書かれています。訳は自衛隊関係者ですが、米国の戦略に従属する自衛隊に疑問は抱かないようで、強いものにはひれ伏して従う根性のようです。
2010年頃から研究されてきた、対中国戦のエア・シー・バトル。
これまで圧倒的な軍事力を背景に自由な軍事行動をしてきた米国が、中国の経済と技術力の発展、軍事力の強化にどう対応するかの作戦。
空軍と海軍と宇宙とサイバーの統合戦略で、米本土の核戦争には至らないように、同盟国を利用して、限定的な戦争を行おうというもの。
その際、日本の自衛隊には、中国の艦船、航空機が外洋に出ないように、機雷や対艦・対空ミサイルで九州から奄美〜沖縄〜先島諸島、台湾に至る海峡の封鎖を図るというもの。辺野古新基地建設も含め、九州〜先島の自衛隊基地建設はその作戦に位置付けられている。
戦場は日本とその周辺秋域で、自衛隊が中心になって行い、米軍は退避し、時がきて出動となる。
本の内容については、後日に。