宮古島といえば、自衛隊のミサイル基地・弾薬庫が建設されようとしている島。
ミサイル基地反対運動がもりあがるなかで、のオール沖縄・保守の幅広い共闘で、座間味一幸氏が自公推薦の現職を破って当選した意義はとても大きい。
コロナ対策無策の菅自民党政権への厳しい審判となるし、年内に行われる衆院選にむけて野党統一側の大きな前進となる。
また辺野古新基地建設などに対しても、県民の反対意見が強まっていること、南西諸島のミサイル基地化についても、争点での勝利から「待った!」をかけたチャンスでもある。
九州から奄美、沖縄、先島諸島、台湾に至る列島線への自衛隊基地建設は、米軍の対中国封じ込め戦略の一環であり、その前線基地の役割を果たすことになる。自衛隊基地は、米軍としても自由(日米地位協定2-4-b)に使える。
当然、前線基地として、戦場となる危険性が一番高い。しかも住民を巻き込んで。先の沖縄戦と同じ構造で、捨て石とされる可能性が高い。
しかも自衛隊の南西の基地群には、地対艦ミサイルだけでなく、射程を伸ばす改良した敵地攻撃可能なミサイルまで配備を視野にいれている。
相手は中国。日本のGDPの3倍、数年後には米国すら抜くといわれている経済大国だ。ここにミサイルを向けるということは、相手国から見れば、抑止力の強化として、さらに日本に向けてミサイルや艦船、戦闘機の配備を増やすことになるだろう。お互いは抑止力のジレンマとなり、際限のない軍拡競争となる。日本にそんな経済力はない。
そんなお金があるのなら、コロナの感染対策、医療への支援、経済的打撃をうけている中小企業・商店にこそ使うべきだ。
(「赤旗」1/19)