サスティナビリティ考

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遠征前進基地作戦

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 来月から日米合同演習-オリエント・シールド2022が奄美大島、熊本の健軍など多方面で行われる。
 自衛隊と米陸軍、電子戦部隊、サイバー、陸海空を含めた横断的な作戦訓練となるようだ。
 私も素人ながら、9条を守り憲法を生かし語るうえで、安全保障や軍事面の知識が必要と思い少しづつ勉強している。
 米軍イラク戦争などの場合は、自衛隊の海外派兵の憲法違反を指摘さえすれば、国民には理解されやすかった。
 しかし米軍の中国相手の戦略では、そうはいかない。米軍戦略下の対中国封じ込め作戦は、沖縄や南西諸島の陸海空域が中心となり、日本の個別的自衛権が絡んでくるからだ。むろん米国は、太平洋の向こう側にいて本国は安泰。米国が世界の覇権を維持するために、同盟国がその近くで中国の覇権と対立させられる。
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 で、調べようとしているのが米軍の遠征前進基地作戦だ。
 これまでのエアシー・バトルやオフショア・コントロール戦略の、前方から離れた米軍配置から、中国のミサイル射程内の日本などの島・島しょに、対艦ミサイル部隊を急展開する構想のようだ。
 その部隊に沖縄の第3海兵遠征軍がつき、おそらく日本の水陸起動団なども動員されると思われる。もっとも米空母機動部隊は、離れたままでミサイル射程外。
 これまでの自衛隊は、中国艦船、航空機の東シナ海封じ込めのため、第一列島戦の海峡(通狭)封鎖のための対艦、対空ミサイル配置、日米演習だった。しかし米海兵隊と一体に、陸自オスプレイも加わった日本版海兵隊の水陸起動団も、遠征前進基地作戦の一環として、対中国封じ込めの最前線に立つのではないかと恐ろしくなる。
 覇権国米国への挑戦国・中国側は、抑止力向上のためという理由で、さらにミサイル配備をすすめるだろう。戦場になるのは、日本の南西諸島ということになり、場合によっては再び、沖縄戦のような事態が想起される。
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