不破哲三さんの「資本論の中の未来社会論」を読んだ。
前に部分的には読んでいたけど、今回、あらためて読んでみた。
さすがにマルクスとエンゲルスを読み込んでいる不破さんらしく、マルクスの著作や手紙のどこに何が書いてあるか理解していて、未来社会論に関係ある部分を引き出して分かりやすくまとめてある。
下は資本論に書いてあるマルクスの文章で、労働を、自然と人間の「物質代謝」と捉えていることが重要だと感じる。
これは、自由についての指摘なのだけれど、現在の環境問題の観点から考えるといろいろ見えてくる。
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結合された生産者たちが、 →資本に支配されない共同の
自然に支配されるのではなく、同時に
自然との物質代謝を合理的に規制し、 →自然に配慮した
共同の管理のもとにおき、 →資本ではなく協働者の
最小の力の支出で →資源も →労働も最小で
人間性にもっともふさわしい、
もっとも適合した諸条件で、 →人間性に合う
物質代謝を行うこと。 →労働を行う
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という風に解釈したいけど、あっているかな?
だた環境負荷から考えると「物質代謝」は、労働だけでなく、買い物や旅行やら消費活動やら人間の活動全体に広げる必要があると思う。
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. (物資代謝は生物学上の言葉で、生命体が外界から栄養物質をとりこみ、体の中で変化させて、自分の構成物質やエネルギーを作り出し、不要な部分を排出すること。マルクスは労働をこれにたとえた)