サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

大量廃棄社会①-毎年10億着が捨てられる

 大量廃棄社会--アパレルとコンビニの不都合な真実---を読んでいます。紹介します。
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 「朝日」中村和代・藤田さつきさん共著です。なんか、女性らしい分かりやすく取材状況が目に浮かぶような文章です。
 写真の薄緑のウエアーは10年ぐらい前に買った、たぶん980円か、1100円ぐらいのもの。かなり汚れているし疎でてもいますが、早朝配達や庭師仕事用にまだ捨てないで着ています。
 私は、着るものに無頓着で、ほとんど買わないし、袖を通さず捨てるなんてことは1回もありません。
 しかし、この本を読むと、なんてこったい?
 食品ロス3割に驚いていたけど、日本では供給された服の4枚に1枚は1回も着られることなく捨てられているそうです。その数、なんと10億枚。
 ということは、買った人がほとんど着ることなく、飽きた、流行おくれ、程度でどれほど捨ててのも加えると、相当なムダということになる。
 安いから簡単に捨てる。そんなに捨てるのなら最初から作らなければいいのに--。資源のムダだし。
  途中まで読み進めているうちに、「オレが来ているコレも、誰かが作ってくれたんだろうな?」-はて?中国、ベトナムバングラデシュ??
 と思いをめぐらしたというわけで写真に。どなたか知らないけど、作ってくれた人に感謝。
 海外の低賃金・長時間労働で作られた服が、それゆえに先進国で安く売られ、バンバン捨てられる。服を作っている人が見たら「なんとために苦労して作っているのか?」と、悲しくなるだろう。
 商品経済社会の極めて重大な問題点がここに表れている。
 使うためではなく、売るための生産。そんな生産を支えているのが、劣悪な低賃金労働だ。特に海外の、そして日本においては「外国人実習生」の労働。
 全く持続可能ではない。知らない、知らなかったでは済まされない。