25日の「熊日」の1面はよかった。
長く連載している「伝えたい 私の戦争」の関係からか、シンポジュウムが「熊日」本社で24日(土)あった。
残念ながら私は、用事で行けなかった。
330人も集まったようだが、地元新聞社が新聞掲載とともに、こんな企画をするなんて、とても良いことだと思う。
「二度と戦争をしない」誓いから生まれた憲法と九条。これを無きものにしようとする安倍総理。
もう一度あの戦争はなんだったのか?なぜ戦争したのか?なぜ止められなかったのか?
中国や韓国との関係をどう考えるか? 米国のイラク・アフガン戦争なども含め、現実を考える上でも大事だと思う。
2014年は国民主権の崩壊のターニングポイント
1面左には、北大の中島岳志准教授が論壇として掲載してある。少し紹介したい。
これも読み応えがあった。
TPPは民主主義の崩壊と断じる。
ISD条項を想定して、TPP協定ができてしまえば、国民を守るはずの安全の基準などが改悪させられ、国会議員ではどうすることもできなくなる。中島氏は「主権の外部化」と表現する。
解釈改憲についても、「解釈改憲」という言葉を使うべきでない〜これは明らかな憲法違反だからだ、と。
最後に、安倍内閣の暴走を食い止めるために、声を発するべき時である。未来に禍根を残してはならないと力説する。そのとおり。
広く革新、保守、思想信条、宗教を問わず、集団的自衛権に関連して、大いに国民的議論して、立憲主義をキチンと自覚し、主権者が主権を体験する機会にしたい。