年頭から「熊日」の記事が気になります。紹介します。
アベ首相の執念を侮るわけには行きません。やはり改憲に向けて「今年はチャンス」とばかり狙ってくるでしょう。
1日「熊日」によれば、早ければ、予算にメドがついた2月下旬に自民党は、憲案を国会の憲法調査会に示し、各党に協議を呼び掛ける、とあります。
常国会を大幅延長して発議、あるいは総裁選で3選を果たし、秋の臨時国会で発議、年内の国民投票を狙うでしょう。
来年になれば、統一地方選、参院選、天皇退位とあり、消費税増税もあって、公明党が難色を示すでしょうから。
3日の「熊日」に共同通信の世論調査が載っています。
憲法は、
改正する必要がある20.37% 改正する必要ない14.9%
どらかといえば改正34.6% どちらかといえば必要ない23.4%
改正した方がよいの人で、議論すべきと思う第一は「憲法9条と自衛隊」が61.5%
先の衆院選で憲法改正は争点ではなかったという人が約7割なのに、
2019年参院選までの発議について
発議すべき 51.5% 発議の必要はない 40.7%となっていて、
安倍首相の下での改正は、
反対 53.9 賛成39.2% となっている。
さらに、憲法9条について
改正する必要はない 53.0%
改正する必要がある 41.2% うち54.3%が「自衛隊の存在の明記」をあげている
なんとも矛盾したような結果に思える。
今日、九条の会で「アベ9条改憲反対」の3000万人署名をパルコ前で行ってきた。若い人を中心に人通りも多かったが、署名はあまりしてくれなかった。ほとんどの人が関心がない感じ。私で1時間4人。
いま、国民の願いは、年金・介護・医療の向上、子育てや仕事の安定など、生活に関する事だろう。
「何か新しくなればいいな…」程度の思いで、憲法「改正」をとらえているのかもしれない。自衛隊は認めている人が多いけど、「9条を変えるのはちょっと心配」といったところか…。
本格的な議論になったときに、主権者の憲法理解が問われることになると思う。まず、日米安保とその下にある自衛隊の知られていない実態を知ってもらい隊員がその犠牲なるかもしれないこと、さらに「護憲」の古いイメージを払拭し新しい雰囲気を醸し出すこと、そして諸国民と連帯する新しい外交・専守防衛で、保守層との一致点・連帯を広げる。かなー。
これからですね。